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量産される素人の無修正動画にアダルトビデオ業界が潰される日「プロの作品よりリアルでいい」

 先月、コスプレモデルの撮影と偽り、アダルトビデオに出演させる目的で女子高生を勧誘していたとして48歳の男が逮捕された。男はこの5年間におよそ200人の女性と契約し、アダルトDVDの製造や販売でおよそ一億四千万円を売り上げていたという。当局筋によれば、同じような事例が東京や大阪といった大都市だけでなく、仙台や福岡といった地方都市でも報告されており、三上氏が懸念するような「素人によるAV映像」の製造に歯止めがきかない状態になっているらしい。 「質の悪いハメ撮りだ、と最初は気にかけることもなかったのですが、盗撮ものや未成年が出演している映像は、ネット上の口コミによってすぐに拡散され、大きな利益につながっている。我々が女優と交渉し、スタジオや機材を揃えて撮影し編集した“プロの作品”よりも、素人がその辺の女性をナンパしてハメ撮りした“素人による素人の映像”の方がリアルで良いというのです。一部のメーカーは、逆に、ネット上で人気の違法動画を模倣したような作品まで作る始末。これが売れているというのだからどうしようもない」  筆者は現在、ネット上にハメ撮り作品をアップし続けているという複数の素人男性に取材交渉を続け、実際にコンタクトを取ることに成功した。その模様は、続報にてお伝えしたい。 <取材・文/伊原忠夫>
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