便秘で10万円! アメリカの医療費は本当に高かった…
海外で病気やケガをして治療を受けるととんでもない金額を請求される……。そんな話を耳にされた方は多いだろう。Twitterでもアメリカで骨折して2000万円請求された……なんて方のツイートが話題にもなったし、私の友人で海外に住む連中も一様に「本当にビックリする金額を請求される」と口を揃えて言っている。
さて、そんな海外の高額医療を身をもって体験することになるなど、誰も夢にも思わないだろう。だが、海外旅行が一般化している昨今においては、誰もがそのリスクと隣り合わせになっていることを自覚しておいた方がいい。
今年のGW、私は家族でグァムに出かけた。事件は帰国の前日に起きた。帰国前日の夕方、最後の食事に向かおうとした際に4歳の娘がホテルのロビーでうずくまり、「お腹が痛い! 痛い!」と泣き出したのである。
熱も年に1度くらいしか出さないような健康優良児が、涙を流して痛がるもので、正直、ビックリしてしまい部屋に戻ってさっそく「日本人 医師 グァム」で検索。すると、すぐ近くに日本人医師のいる病院が見つかったので、すぐさま電話。腹痛の状況などを説明するとすぐさまスタッフがホテルまで迎えに来て、私は娘と2人で診療所へ。さっそく医師の診察を受けることになった。
問診、触診、そして超音波による診察の結果、下された診断結果はなんと便秘。医師によると、子供はリゾート地に来て気持ちが昂揚してしまい、水を飲むのも忘れて遊び回り軽い脱水症状になるも気分が昂揚しているのでそのまま遊び続けてしまい、飲むものもコーラやジュースなどがメインになるので便秘になりやすいのだとか。たかが便秘と思うなかれ、リゾート地では大人でも便秘になることはしばしばあり、大の大人が痛みで涙を流しながら助けを求めることもあるのだとか。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1363428
そんなこんなで診察も終わり、浣腸を2本処方されて支払いとなったのだが、一応は「海外=高額医療」の心得があったので、まぁ、それなりの金額を請求されるのだろうと思って請求書を見た瞬間、今度は私の腹が痛くなった。その額、実に870ドル。日本円にして、約10万円である。
私はグァムへ渡航する際に旅行保険に入っていなかったが、幸いなことにクレジットカードに付帯する保険で事なきをえた。だが、肝が冷えたとはまさにこのこと。帰国していろいろと調べたところ、クレジットカードに付帯する保険はカードによって様々な条件が異なり、場合によっては対応できないこともある、とわかった。
加入者のみのもの、ツアー代金をカードで支払ったか否か、宿泊先のホテルや航空券などの購入でカードを使ったか否か、保険の適用はあっても金額の上限が低いものなどなど……。クレジットカードの種類によって、対応はさまざまだ。また、病院の受付で聞いたところによるとクレジットカードの種類によっては支払いをカードですれば、自動的に保険で相殺してくれるところもあるそうだし、旅行保険に加入した場合はその保険証を持参すれば支払いもしなくて済む場合もあるのだとか。
突然の腹痛で緊急搬送請求された医療費は……
クレジットカードに付帯する保険は要チェック できることなら旅行保険に加入が◎
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日刊SPA!編集。SPA!本誌では谷繁元信氏が中日ドラゴンズ監督時代に連載した『俺の職場に天才はいらない』、サッカー小野伸二氏の連載『小野伸二40歳「好きなことで生きてきた~信念のつくり方~』、大谷翔平選手初の書籍となった『大谷翔平二刀流 その軌跡と挑戦』など数多くのスポーツ選手の取材や記事を担当。他にもグルメ、公営競技の記事を取材、担当している
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