「俺の部下で自殺したやつがいる」と自慢げに話す上司…地方公務員のブラックな実態
最近は問題続出で、与野党の追及と国民からの非難に晒される過酷な毎日を送る官僚たち。しかし、現場のほとんどの職員は「真面目に業務に励んでいるのに……」と嘆く。そんな“やってらんねぇよ”な声は霞が関だけじゃなく、地方公務員たちも同じだった。
「ウチには『これまで俺の部下で◯人自殺したヤツがいるんだぜ!』と武勇伝のように自慢してくる、人格が崩壊した管理職がいます」
苦々しい顔でこう語るのは、都庁職員の黒沢亮さん(仮名・38歳)だ。
「議会対応という名目で夜間残業を強いられるのですが、延々とやらされるのは『てにをは』などの文書の修正。しかも、ちょっとした文書表現のミスでも『緊張感が足りない!』と怒鳴り散らされることも珍しくありません」
度重なるパワハラで鬱状態に陥り、自殺に追い込まれた同僚もいるという。さらに黒沢さんを襲ったのは、理不尽な“役所の論理”だった。
「ある日、小池都政のスローガンである『自律的改革』が課され、残業を大幅に減らそうと、上司から業務効率化のためのマニュアル作りを迫られました。そのために夜な夜な残業を強いられ……。残業を減らすための取り組みで逆に残業が増える羽目になるとは。どうせこれも徒労に終わるし、ふざけんなって感じですよ」
理不尽な上司の数は中央官僚も顔負け
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