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『進撃の巨人』、BABYMETAL…オタク臭が漂う日本の「プログレメタル」

アニメとプログレメタルの特異点、TVアニメ『少女革命ウテナ』

 アニメとプログレメタルの特異点としてあげておきたいのが、1997年に放送されたTVアニメ『少女革命ウテナ』の楽曲。作曲者は、先述の寺山修司主宰の「天井桟敷」で音楽と演出を担当していたJ・A・シーザーである。本作の2ndEDテーマ「バーチャルスター発生学」は、プログレッシヴアニソンメタルといった趣の楽曲で、必聴と言えよう。さらに、OPテーマ「輪舞-revolution」を歌っているのは、現在JAM Projectのメンバーで、ジャパメタ好きとされる奥井雅美だ。偶然にしては出来過ぎで、実に運命めいている。

『少女革命ウテナ』サウンドトラックvol.3『体内時計都市オルロイ』。同アニメのBGMは、プログレだった

 日本の女性ヴォーカルプログレメタルは、ヘヴィメタル以上にファンタジックな音楽ジャンルであり、その多くがアニメ声を彷彿させるヴォーカルであり、アニオタ臭・声優オタ臭が強烈に漂っている。アニソン以上にオタク臭が強烈な音楽ジャンルと言えよう。ジャパメタがアニメと近しい距離にあること自体、オタク界隈からは見逃されてきたのだから、まして日本の女性ヴォーカルプログレメタルの存在は、まったく知られていないと思われる。  しかし、アニソンメタル黎明期のNOVELAの時点から、アニソンにプログレメタルの系譜は存在しており、また00年代以降の中心とされているジャパメタ・バンドにも、プログレの要素は強固に根付いている。そしてアニメとの縁も近い。ジャパメタとアニメとアイドルは、女性ヴォーカルプログレメタルというタグで、強固に結ばれているのである。(やまの・しゃりん)漫画家・ジャパメタ評論家。1971年生まれ。『マンガ嫌韓流』(晋遊舎)シリーズが累計100万部突破。ヘビメタマニアとしても有名。最新刊は『ジャパメタの逆襲』(扶桑社新書)
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ジャパメタの逆襲

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! !  長らくジャパニーズメタルは、洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。 国内では無視され、メタル・カーストでも最下層に押し込められてきた。メディアでは語られてこなかった暗黒の時代から現在の世界的ブームまでを論じる、初のジャパメタ文化論。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏(アニソンシンガー)の特別インタビューを掲載!

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