雑学

「脂肪をもって脂肪を制す」糖質制限の達人が行き着いた<究極のダイエット法>

 ふるさと納税の達人として知られる作家の金森重樹氏。全国各地の名産品を味わい尽くした結果、肥満体になってしまった彼がさまざまな角度からダイエット法を徹底研究。編み出したのが、「脂」を用いた新説だ。ダイエットとは対極的な存在に思わる脂がなぜ、減量に効くのか。連載第三回目では、その核心に迫りたい。

金森重樹が考えた「逆説の糖質制限ダイエット塾」

糖を切るだけでは痩せられない


 健康的に痩せるには、血糖値を適切にコントロールすることが大切。前回はその手段として糖質を制限した食生活の見直しの必要性についてお話ししました。

 おかげさまで、ツイッターを中心に大反響。日々、さまざまなリプライをいただき、9月から初めて1か月弱でフォロワーは1万人を超える勢いです。

 なにより気にするべきなのは「体重よりも血糖値」。そのためには、どんな食材がどれほど血糖値を上げるのか? 自分で把握することも大事になってきます。僕も血糖値を自己測定できるガジェット「フリースタイルリブレ」を装着し、日々血糖値のハックに勤しんでいます。

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血糖値のリアルタイム測定が可能なフリースタイルリブレを装着する金森氏。メソッドの核をなすガジェットだ

避けなければいけない“カロリー不足問題”


 しかし、単純に糖質をカットすればいいのか? といったらまったく違います。そもそも人間は1日に必要とする総エネルギー量の、60パーセントを糖質によって補っています。糖を切っただけではカロリー不足になってしまうのです。

 カロリー不足によって引き起こされる代表的な症状が「色素性痒疹(しきそせい ようしん)」です。あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、これはカロリー不足によって肌にかゆい紅い湿疹ができて、そのあとに色素沈着が起こる症状です。患った方からは、治療もなかなか大変だと聞いたことがあります。

脂で痩せる!? 新時代のダイエット法


 そこで僕が提唱するのは、脂を摂って痩せる「ハイファット(高脂質)派」の糖質制限です。

 そもそもカロリーの摂取量を制限すると、人間の身体は「飢餓が訪れた」と察知し、省エネモードにシフトする。そうなると、やがて心拍数や呼吸の数が減り、基礎代謝が落ちてしまう。

 しかし、逆にカロリーを多くとれば、身体はエネルギーを備蓄しなくなります。大量のカロリーが身体に入ってくるのに、そこでわざわざ体内に脂肪を蓄える必要はないと判断するのです。

 イソップ寓話「北風と太陽」を思い出してください。太陽の陽にポカポカと照らされるとやがて旅人は自然と洋服を脱いでいきます。これはダイエットでも同じで、大量のカロリーが流し込まれれば、備蓄した脂肪を放出する。こう考えたら糖を切った分、大量の脂肪を摂ることは非常に理にかなっていますよね。

過度な有酸素運動も不要!


 一口で「糖質制限」と言っても、僕が提唱する「脂質を大量摂取する高脂質派」は、高タンパク低脂肪をうたうプロテイン派とはまったく別のものです。

 最近では鶏肉やステーキなど「高タンパク低カロリー低糖質」を売りにしたレストランなんかもよく目にします。しかし、糖を切った分をタンパク質で補おうとすると、それらを消化する段階で腎臓に大きな負担がかかり、内臓疲労を引き起こしがち。

 またプロテイン派の糖質制限では、パーソナルトレーニングやジムでの筋トレで筋肉に負荷をかけ、筋繊維をいちど破壊し、それを修復する過程でより筋肉を大きくする「超回復」を促すためにタンパク質を摂ることを推奨します。

 しかし本来、体重と運動は関係ありません。そもそも人間の身体は長時間の運動に耐えられるようにできていないのです。

 旧石器時代も人類はサバンナでライオンに追いかけられたときに短時間、全力ダッシュするくらいでした。こうした自然の摂理に反した過度な有酸素運動をしなくても、本来あるべき食生活にリセットするだけで健康になるのです。

 なにより3度の食事は人間、必ず摂るものです。対してジムで運動するにはスケジュールを確認して予約をし、着替えて出かける、というのは非常に手間がかかります。どちらが手軽でラクか……もはや答えは明らかですよね。

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脂を摂ってもニキビはできない

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