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安倍政権は「民主党よりマシ」以外に何の成果を出したのか/倉山満

― 連載「倉山満の言論ストロングスタイル」―

安倍政権の6年間で、一体何の成果が?

言論ストロング

菅義偉官房長官は5月17日の記者会見で、不信任決議案が解散の大義になるかを問われ、「当然なる」と明言。首相の専権事項への踏み込んだ発言となった(写真/時事通信社)

 アメリカのドナルド・トランプ大統領が帰国した。令和初の国賓である。安倍首相は接待に大わらわだったが、評価は「まあ、こんなもんだろう」としか言いようがない。「アメリカ幕府の外様大名」としては上首尾だったのではないか。  これで「北朝鮮拉致被害者を取り返せた」ならば成功だったと言えようが、去年もそんな話をしたような気がする。長期政権を樹立する総理大臣に対する国民の採るべき態度は、ただ一つ。結果を出すまで甘やかすな! しかない。  この期に及んで安倍応援団は「安倍首相を信じられないのか」などと居直るが、6年も政権を独占していて、「民主党よりマシ」以外に何の成果も出していない総理大臣を批判するなとは、何様のつもりか。  こういう取り巻きが跋扈するだけでも、安倍晋三さんの存在そのものが日本国にとって害になっていると評さざるを得ない。6年前は本気で安倍さんには日本救国をお願いしただけに、心の底から残念に思う。

トランプ大統領のツイート「elections」への憶測

 さて、トランプ大統領のツイッターが話題になっている。貿易問題の処理は、選挙(elections)の後だとつぶやいたのだ。複数形になっているので、安倍首相が衆参同日選挙の意向をトランプ大統領に伝えたのだとの憶測が流れている。ありそうなことだ。  ここで「衆参同日選挙はあるのか、無いのか」などと予想するのは、素人言論人の所業だ。安倍政治は、竹下登院政時代とまったく違った意味で、予想するのに意味がない。  平成一桁年代(1990年代)、竹下登は内閣総辞職後も、自分の傀儡を次々と首相に据えた。宇野宗佑、海部俊樹、宮澤喜一、村山富市、橋本龍太郎、小渕恵三。自民党が野党に転落していた10ヶ月を除き、「竹下さんがウンと言えば、すべて決まり」の時代だった。本当に竹下が「次の首相は誰それ」と言えば終わり、他もすべて決まりだった。  竹下は政官財の各界に巨大な派閥を張り巡らした超権力者だったが、政治的技量も優れていた。人心を読み、流れを作り、落としどころを見極めて落とす。奇策と言えば、自民党に政権を取り戻すために社会党の村山富市委員長を首班に担いだことくらいか。それ以外は、常に常識的な結論に落ち着いた。  だから、予想に何の意味もなかった。将棋に例えると、竹下は名人が格下の相手を追い詰めるように、選択肢を奪い、自らの意思を強要した。
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安倍首相に増税延期の信を問う資格はない
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嘘だらけの日独近現代史

世界大戦に二度も負けたのに、なぜドイツは立ち直れたのか?





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