僕自身、東大に入るまでは、「東大生ってきっと自分とは別次元の人なんだろうなぁ」と思っていました。東大合格者ほぼゼロ人の高校に通う学生のイメージといえば、テレビに映る東大生しかないからです。 　しかし、これは違います。ここまでで見てきたように、東大生は実は「普通の人」の集まりなのです。普通の人が、炭治郎のように努力を重ねた結果、東大に辿り着いたというのが、真実なのです。 　もちろんルフィのような天才タイプの学生もいますが、それはほんのごく一部だけの話であり、全体を見れば、入学者3000人のうち、100人ほどがルフィタイプの学生で、残りの2900人は全員炭治郎です。泥臭く努力をしたからこそ勝利を勝ち取った人間なのです。 　ここまで読まれた方には「たかが東大ごときで、天才を名乗るな！」と思われている方も多いと思います。 　そうであれば、僕にとっては本当にうれしい限りです。僕は「東大」というネームにはそこまでの特別さがないと感じているからです。天才だけが行く学校ではなく、むしろ凡人が努力の末にはいる学校であると考えています。 『鬼滅の刃』はそんな凡人たちでも努力次第で輝けることを教えてくれた作品なのかもしれません。1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。（Xアカウント:@Temma_Fusegawa）