勝つためには、“生活や人生を賭けた勝負”をしないことも大事です。何か大きなものを賭けて挑むのは一見するとカッコいいかもしれません。ですが、その多くは自己管理ができず、一時の感情によって突き動かされていることを正当化しているに過ぎません。 　もちろん演出やマーケティング戦略としての意図があった上で「人生を賭けた勝負」といったことをするのであれば問題ないのですが、本当の意味で生活や人生を賭けるのは、勝つためにはマイナスでしかありません。 　競馬はあくまでも人生を楽しくしてくれる娯楽。それくらいの気持ちで挑むことが、結果的には勝つことにもつながるわけです。 　これは少々語弊があるかもしれませんが、勝っている人ほど実はノリが悪い傾向があります。例えば、私の知人で毎年勝ち続けている人の実例ですが、競馬場に一緒に行って周囲が盛り上がる中でアルコールを差し出されたとしても、キッパリ断ります。ギャンブルをやるときはアルコールを摂取しないというルールがあるためです。 　アルコール自体が悪いということではなく、ここで大事なのは「マイルールの徹底」です。競馬をやっていると、とにかく誘惑だらけです。オッズを見て心が揺れ動くことは日常茶飯事ですし、メインレースでハズレるとついつい大して考えていない最終レースで取り返そうとしてしまいます。 　しかし、そういった行動は長期的に見ればマイナスにしかなりません。人間らしい行動と擁護することもできますが、勝ちにこだわるのであれば、徹底した自己管理、ブレない姿勢も大事ということです。 　競馬で勝っている人の特徴７選、いかがだったでしょうか？　競馬で勝つことは容易ではありませんが、一方で不可能でもありません。何ごとも成功への近道は、賢者や先駆者を模倣することです。幸いにして、心がけひとつですぐに実践できることがほとんどだと思うので、是非勝っている人の行動を参考にしてみてはいかがでしょうか？ 文／TARO競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』（オーパーツ・パブリッシング）が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』（ガイドワークス）、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』（扶桑社）が発売中。