更新日:2022年02月28日 11:39
ライフ

東大生が感動した「読みやすいのに、教養と思考力が身につく名著」ベスト3

○『教養としての東大理科の入試問題』

竹田淳一郎 著(ペレ出版)
『現役東大生の世界一おもしろい教養講座』

『教養としての東大理科の入試問題』

 皆さん、理科は好きですか? 僕はどちらかといえば好きなのですが、それでも学ぶのはとても苦手です。どうしても理科の考え方や知識が頭に入らず、受験生時代も大変苦労させられたものでした。  理科の知識は、使いこなせるととても面白いものです。たとえば、漫画『ドクターストーン』では、人類がいなくなってから数千年後の石と木と土の世界で、主人公の千空は科学の知識を活かしながら世界の復興を目指します。  漫画特有の「ご都合主義」もないとはいえませんが、それでも土くれや岩に囲まれたストーンワールドで材料をかき集め、車や携帯電話まで自作できてしまうという可能性にはとても心が躍ります。  今、この記事を読むために僕たちが使っているスマホやパソコンですら、元をたどれば誰かが地球上の鉱物や化石資源などから作ったもの。頑張ればゼロから作成可能なのです。理系の知識のもつポテンシャルは計り知れないものがあります。  この『教養としての東大理科の入試問題』を活用すれば、東大理科の入試問題を通して、理系的な考え方や知識を教養として身に着けることができます。

ユーモアにあふれるお茶目な問題

 東大の理科の問題というと難しそうに聞こえるかもしれません。  しかし、ジェットコースターを題材にした問題があったり、「これ、ジェンガだよね?」と言いたくなるような積み木をモチーフにした問題があったりと、かなりユーモアにあふれるお茶目な問題も並んでいるんです。  もちろん腐っても東大の入試問題ですから「簡単」とはいえませんが、そこは著者の竹田先生による丁寧な解説がついています。  さすがに理科についてまったく何も知らないし、興味もないという人は少し難しい内容になるかもしれません。  ですが、昔、少しだけ理科をかじったことがあったり、もしくは理科についてとても興味があったりするという方にとっては、これ以上ないほど好奇心を刺激してくれる一冊になるはずです!
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「マンガと山」「SNSと農業」……?
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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