更新日:2022年02月28日 11:39
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東大生が感動した「読みやすいのに、教養と思考力が身につく名著」ベスト3

○『現役東大生の世界一おもしろい教養講座』

西岡壱誠 著(実務教育出版)
『現役東大生の世界一おもしろい教養講座』

『現役東大生の世界一おもしろい教養講座』

 僕は、あまり苦手科目というものがありません。どの科目も同じくらいできて、同じくらいできなかったからです。ですから「得意な科目は?」「苦手科目はどうやって克服した?」などと聞かれると、どうしても困ってしまいます。  ですが、そんな僕にも、どうしても苦手だった科目があります。それは地理。地図を眺めたり、各地の名産を知ったりすることは別に嫌いではないのですが、僕が中学生の頃、地理を担当していた先生がとても怖かったためです。  少しでも不審に見える動きをすると大声で怒鳴られたり、立たされたりというのが当たり前の先生だったので、地理の時間は毎回クラス全員が緊張していました。そのくせ、授業内容はというと半分以上が雑談なので、非常に退屈だったのです。  そこからずっと地理については苦手意識を持ってきました。いま考えると、その先入観を持ってしまったせいで、本当に損をしたと思います。

ちょっと不思議で納得感のある論理が展開

 この『現役東大生の世界一おもしろい教養講座』を開くと、まず「マンガと山」や、「SNSと農業」というように、2つの要素が提示されます。そして、地理的な思考法を通し、これら2つの要素が、どのようにつながっているのかということを考察しています。 「マンガと山に何の関係が?」と思われるかもしれませんが、開いてみるとびっくり、「あー、確かに」と思わされてしまうような、ちょっと不思議で納得感のある論理が展開されています。  地理に関する知識というよりは、考え方や雑学方面に詳しくなれる本です。著者は、僕の先輩として活動を同じくする西岡壱誠氏ですが、身内びいき的な部分をなくしても、純粋に読み物として楽しめるかと思います。
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知識よりも大切なことは…
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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