更新日:2023年12月08日 20:28
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なぜオズワルドは決勝進出を逃したのか…「M-1準決勝」を元ファイナリストが分析

ママタルト フースーヤ

ママタルト

ママタルト

フースーヤ

フースーヤ

 5番手は2年連続準決勝進出した実力派「ママタルト」。ツッコミ担当檜原君の力強いツッコミが光る。ボケ担当で体重200kg近い巨漢、大鶴肥満君の意外な動きに今日始めての拍手笑いが起こる。ストレートでの決勝進出とはならなかったが敗者復活戦に期待である。  6番手に登場は「フースーヤ」。「オーマイゴッドファーザー降臨!よいしょっ!」などのギャグで一時全国区のテレビでも活躍していた彼らだが、活動拠点である関西で浮かれることなく地に足をつけて自分たちの漫才と向き合ったのだろう。  今まではギャグの羅列のように見える漫才だったが「ネタ+ギャグ」というような形で進化。大いに観客を沸かせる。決勝の舞台で映える漫才であり、新しくなった審査員にハマるのではと思われたが惜しくも敗退。必ず敗者復活戦で見てほしい漫才師だ。

トム・ブラウン

トム・ブラウン

トム・ブラウン

 Aブロック最後に登場するのは「トム・ブラウン」。2018年M-1ファイナリストである彼らだが2019年は準決勝敗退。その後は2020年から2022年まで準々決勝敗退と準決勝の舞台にすら上がれなかった。  一度決勝の舞台へ足を踏み入れると、それ以上の「進化」を求められる。M-1出場を1年たりとも休むことなくもがき続けた彼らは決勝返り咲きに王手をかけた。ネタは……誤解を恐れずに書くと何をやっているかわからない。だけど面白い。彼らが紡ぎ出すテンポとリズムが心地いいほど面白い。 「何を見せられているんだ」と思いながらも夢中になったが敗退。まだチャンスはある。敗者復活戦で革命を起こせ!
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圧倒的な実績を誇る「オズワルド」は…
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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