なぜオズワルドは決勝進出を逃したのか…「M-1準決勝」を元ファイナリストが分析
◆Cブロック
Bブロック終了後に15分ほどの休憩が入った。緊張から開放されたのか? お客さんが入れ替わったのでは? というくらいに観客のテンションは上がり、舞台は最高の状態となる。
そこに登場したのが「ナイチンゲールダンス」。周りの芸人がM-1に出場しているのを尻目に「出ないほうが売れるのでは?」と考え2018年から3年間参加しなかった彼ら。結果はどうあれ実行する肝の座り方が半端ない。
今年のツギクル芸人グランプリでブッチギリの優勝を果たし、初の準決勝進出。ボケ数も多く動きも面白い。僕は決勝に行ったのではないかと思ったが敗退。敗者復活でカマしてやれ!
2番手は吉本興業大阪所属の「鬼としみちゃむ」。準決勝の舞台では珍しく自虐からスタートし早々に爆笑を掴む。「うまい」と思わせるネタを2人が楽しく演じるが敗退。いい漫才を見せてもらいました。
3番手は「令和ロマン」。2018年、芸歴1年目でM-1準決勝進出した次世代のエースがついにM-1初の決勝進出を果たした。今回もボケ担当高比良くるま君の貫禄すらあるボケにツッコミ担当松井ケムリ君が的確にツッコミが冴え渡り、終盤まで大爆笑を起こした。この勢いのまま優勝。あるぞ!
ナイチンゲールダンス
鬼としみちゃむ 令和ロマン
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』
⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 |
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