なぜオズワルドは決勝進出を逃したのか…「M-1準決勝」を元ファイナリストが分析
◆Dブロック
最後のブロックであるDブロック。ここで確変に入る。最初に書いておくが、8組中5組が決勝進出である。
トップバッターは「ダンビラムーチョ」。初の決勝進出である。昨年辺りからボケ担当大原君の歌唱力を生かしたネタがハマりつつあった中、今回ついに完成したような出来栄え。ほかの漫才師にはない馬鹿馬鹿しさで大爆笑。ずっと拍手が起きていた。
2番手はケイダッシュステージ所属の「ヤーレンズ」。完全に「ダンビラムーチョ」に場を荒らされたが、焦ることなくボケとツッコミをテンポよく紡いでいく。「ナイチンゲールダンス」と1、2を争うボケ数で観客を圧倒。ついに「ヤーレンズ」が決勝の舞台に立つ!
3番手に登場は「ロングコートダディ」。昨年のM-1第3位。「さや香」とともに優勝候補の一角と目されていたが敗退。ネタは悪くはないのだが、僕も観客も「ロングコートダディ」へのハードルは高い。期待値が彼らを飲み込んだ。ただ彼らの懐は深い。敗者復活戦で観客の想像を超えてくるだろう。
ダンビラムーチョ ヤーレンズ
ロングコートダディ
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』
⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 |
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