ユーモアを身につける

 あるスポーツ新聞を読んでいると、

ユーモア話術通信講座

というカルチャースクールの
広告が載っていた。

 本文の冒頭から、いきなり

「面白いことを言ったつもりが誰にも受けない……。
思い当たるあなたは、すでに悲劇が始まっています」

と、なにかしらの危機感を
散々煽りまくっている。

 たしかに、

眉間に皺を寄せまくって
メガネをずらしながら
筆だか鉛筆をくわえ

「笑っちゃうぜ!!」

なんて真顔
発言された日にゃ
思わずプッ
吹き出してしまうのは
確実だが、

ユーモアセンスの欠如を
本気で悩む御仁には
ちょっとコレ、

ハイブローすぎ!

なのではないか?

「笑える無料案内書」を今度、本気で取り寄せてみようか? あと、ユーモア話術を身につけることによって、なぜ行動が慎重になるのかがよくわからない。普通、逆じゃないのか?

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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