ちょい真面目なお話(1)

 男を女好き女嫌いに分け、さらにセックス好きセックス嫌いに分けると、

女好きのセックス嫌い  女好きのセックス好き
女嫌いのセックス嫌い  女嫌いのセックス好き

4つにカテゴライズされる。

 私と言えば、まあ間違いなく女好きのセックス好きだ。街でちょっと目についた女性や、飲み会なんかでちょっと私に興味を示してくれたり優しくしてくれる女性がいたら、もう片っぱしからセックスしたくなる。

 さらに、そのセックスが良かったりしたら、その子と何百回もおかわりしたくなって、すぐ恋に落ちる。いわゆる典型的な肉食系。そうくくられることに異論はない。ジビエとか臓物とかにも目がないし。

 で、次に女嫌いのセックス好きなんだが、この話題をふると、

そんなヤツいるの?

などと、よく言われたりするが、これが間違いなく実在するのである。

 アラサーやアラフォーといった私世代に案外多い。けど、20代男子にもけっこういる。

 女嫌いのセックス好きの傾向として言えているのは、往々にしてモテる、そして仕事がデキるということ。

 基本、好奇心が旺盛なので、片っぱしからセックスしたくなるという点は、女好きのセックス好きと変わらない。

 そういう意味では、やはりバリバリの肉食系。でも、そのあとの展開が女好きのセックス好きとはまったく違ってくる。

 セックス好きの女嫌いは、同じ女性におかわりを求めない。すぐ飽きちゃうからヤリ捨てる。後戯としてのイチャイチャもあまり好まない。

 言い方を変えると、

一人の女と百回ヤルより百人の女と一回ずつヤリたい!

のだ。そして、このフロンティア精神と切りかえの早い思考回路が、仕事がデキるに直結するのかもしれない。

 しかも、セックス好きの女嫌いは、本質が女嫌いゆえ、空いた時間をむしろ男同士ですごしたがる。

 基本、女には冷たいけど(そこがまたクールなどと評価され、モテ度がグンとUPする)、男にはやさしい。男好きを通り越して、もはや精神ホモの域まで達しているケースも珍しくない。

 ただ、自分のなかに潜む、そんなホモ性に気づいていないから、とりあえず女としかヤラないだけなのである(もちろん、ヤリ捨てても罪悪感さえ感じない)。

 たとえば、マグロ漁船で男のカマでも平然と掘っちゃうのって、たぶんほとんどがこのタイプなんだろう……。

 この話、まだまだ長くなりそうなので、次に続きます。

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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