ナンパ、する?

今どき、ナンパする男は硬派である!

 Web SPA!のプロデューサー・K氏が、
SPA!本誌で「第一次世代大戦」を執筆している城繁幸さんが、コラム内でこんないいこと書いてましたよー、と教えてくれた。

 さっそくSPA!のバックナンバーを本棚から引きずり出して探してみたが、
そんなことは、どこにも書かれていなかった

 K氏とは、かれこれ15年以上の付き合いであるが、昔から思いこみの激しい男だった。

 今回も、城さんのコラム内から強烈にこびりついた単語だけを自動的にピックアップし、いつの間にか自分なりの座右の銘へと脳内で再構築してしまった……おおかた、そんなところだろう。

 ちなみにK氏は、SPA!本誌のデスクでもある。おそらく、すべての記事に目を通さなければならない立場にいる人間としては、あるまじき早合点ではないか。

 ただ、偶然から生まれたシロモノとは言っても、名言であることは認めたい。
なんとなくも踏んでるし。

 たしかに、オスを前面に出してメスをハントしてるわけですからね、ナンパってのは。
キチンとしてることを「硬派」と呼ぶならば、間違いなく硬派だ。

 そして、ホストスカウトといった一部の職種の男以外、街中でガチンコのナンパをしている輩は、ここ最近めっきり見かけなくなった。

 純然な狩人は絶滅の危機に瀕し、道行く女性にへこたれず声をかけまくっているのは、もはや金銭目的のビジネスマンだけ、というのが現状となりつつあるわけだ。

 当然のことながら、私もナンパはできない派である。

 失敗したとき、アイツ、ナンパしてフラれてやがるぜ!と、周囲に嘲笑されている気がして、どうも恥ずかしいのだ。

 ならば、見知らぬ男女が気さくに声をかけあうピースな状況ならば、
私のそういった自意識過剰も少しは薄らぐのではないか?
ということで、エコで名高い夏フェス・APバンクで、ナンパにチャレンジしてみた。

いや〜、暑いね〜!

と、キーマカレー売り場で、私の前に並んでいる女性に、思い切って声をかけてみる。

マジ、暑いっすよね!

 快活な応えが返ってくる。さすが野外の音楽コンサート。ピースな空気が充満している。私のナンパもなんら不自然さを帯びていない(と感じる)。

日傘とかないとキツイよね?

と、私。

ですよねー!

……話が進まない。イギリス人のように天候の話題からはじめるツカミはOKだが、
ここから連絡先の交換までもっていく術がまったくわからない。

 硬派とは、そんなプロセスを端折る潔さ、なのかもしれない……。

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APバンク。桜井和寿氏と小林武氏によって結成されたバンクバンドの演奏を中心に、ミスチルほか豪華なアーティスト陣が多数出演。今回、個人的にはボーディーズというロックバンドが一番のお気に入り。ムッシュかまやつは、ちょい息切れ気味? ファンキー久保田は、相変わらず粘っこいボイスが伸びまくり!

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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