Hot Dog PRESSの想い出(2)

 Hot Dog PRESS(以下、HDP)のなにが凄かったかと言えば、徹底した人海戦術という意味で、とにかくすげーをかけて作っていた。

 そしてそんな姿勢はリサーチの段階でさえ、末端のスタッフにまで浸透していたと記憶する。

 しかも、そうやって集めた膨大なデータを統計的にまとめるだけではなく、
その中から唐突な少数派の意見をピックアップしたりもしていた。

 誤解を恐れずに言うと、
間違ってても面白いからいいや的な勢いがあったのだ。

 そりゃそうだろう。ほぼ毎年同じ時期に、同じ特集を組んで回していたので、
こうでもしなきゃ鮮度を維持することができない。

 たとえば去年「仮性包茎は手術しろ!」
と書いたのに、
今年は「手術せずにそのプリティさをアピールせよ!」
なんて書こうとする前言撤回も当たり前(ちなみに、この企画は、包茎手術の広告を出校する側である美容整形外科への配慮を理由にボツとなってしまったが(笑))。
 躊躇はまったくない。時代は動いてるのだ、といつも自分に言い聞かせていた。

 打ち合わせの数もやたら多かった。

 なんせ、喫茶店やオシャレ系の女性ファッション誌編集部の横などで、周囲の白い目をよそに、「性教育企画における女性器の生々しくない表現法」だとか「体位の特集でお上のお咎めを受けないようデッサン人形をカラませてみる」……みたいな内容を、大の大人がツラをつき合わせて大真面目に相談しているのである。

 でも、これらの産廃物的な20年以上にわたるやりとりの積み重ねが、HDPの完成度を高めてきたのは間違いない。だからこそ、今ある若年もしくは成年男子向け雑誌に差し込まれているマニュアル企画の大半が、HDPの猿真似にしか見えないのも無理はないのだ。

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オナニーに耽る男子

2010.08.16 |  2件のコメント

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

“Hot Dog PRESSの想い出(2)” への2件のフィードバック

  1. 25歳 より:

    中学時代みんなでキャッキャいいながら見てました@男子校
    伝説の雑誌ですね

    あんなにみんなで盛り上がった雑誌は他にないです

  2. ごめす より:

    なるほど! 25歳の人でもギリギリ知ってるわけですね? ちょっと驚きです!(ゴ)

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