運動神経とは?

 今でも草野球を
だいたい週2回のペースで
やっているが、

脚がめっきり遅くなったり、
ボールがかすんで見えたり、
ズバッと来る内角のストレートに
まったく反応できず
いともあっさり
見逃してしまったり……

と、そんな肉体の衰え
いやでも痛感せざるを得ない
50歳にも差しかかると、
いわゆる

運動神経

とは、いったい
なんなんだろう?
などと、真剣に考えてしまう。

 もちろん、
身長、筋力や動体視力や反射能力
といった身体能力
個人の運動神経を
大きく左右するのは
よくわかる。

 でも、それらの能力は
確実に下がってきているはずなのに
いまだ

バコバコ130キロ近い
速球を打ちまくったり、
すいすい盗塁を
決めまくったり、
難しいショートゴロを
あっさりさばいて
鮮やかなノーバウンド送球を
ファーストに放る

私と同じ世代
まごうことなく
実在するのだ。

 私は、50歳からの
いや、真の
運動神経とは

自分の動く姿を
正確に脳内で
イメージできる能力

だと思う。

 むしろ絵描きに近い資質
なのかもしれない。

 たとえば、自分の
スウィングやスローイングを
客観的に
思い描けることができれば、

自分のフォームを
ムービー録画して
そこから悪い部分を
修正する

作業が
脳→全身
という経路で、
すなわち
自分の身体だけで
しかも、一瞬で
完結してしまうのである。

 イチロー走塁を
自分にダブらせながら
いつも一塁まで
全力疾走している
私は、とてもじゃないが
優れた運動神経の持ち主
だとはいえない
ということだ。

バントは川相をイメージ

ゴメスのバント

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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