性病コングロマリット

 たもちんのブログに、
2つの性病を持つ男が登場していたが、

 私は仕事で4つの性病を持つ男に会ったことがある。

 正確に言うなら、

 4つの性病を持つ男をつくりあげてしまった

 どんな仕事かといえば、

 風俗嬢に当時、アシスタントだった童貞の男をけしかけて、

童貞喪失ルポ

をさせる、といった
とんでもなく非道な企画だったわけだが、

その風俗嬢が、4つの性病を併発しているにもかかわらず、
その仕事を二つ返事で引き受けて、
もちろん、性病の件は決行後に彼女からコクられたわけで、

 いつの間にか企画が

性病ルポ

へと用代わりしてしまったのである。

 で、この事件で学んだことといえば、

インフルエンザなどと同様、性病に対しても

うつりやすい男とうつりにくい男

が確実に存在する、ということだ。

 ちなみに、その童貞の彼は、フェラチオ2舐めだけで、
見事に4つの性病すべてを受け入れてしまったのだが、

 その風俗嬢を紹介してくれた、
彼女とその一週間前に生本番までした男は、
何故か2つで済んだ、らしい。

 無菌室で育ってきたのと同じような状態の、精練潔癖な童貞の彼にとって、

4つの性病は
あまりに新鮮すぎて
あまりに屈強すぎた

ってことだろう。

 そう考えれば、

性病は気合いで治す!

という無謀な格言も、

性病は気合いで防ぐ!

微修正すれば、あながち見当外れでもない、のかもしれない。

 結局、その童貞の彼は
当時、健康保険に加入しておらず、
けっこうな治療費を私が立て替えて
性病治療に専念させた

……のだが、

治りが尋常じゃなく遅かった

ような気がしないでもない。

 ファミレスに行っても、唐揚げとライスとコーラ以外は絶対に注文しない
偏食家であったので、そこらへんも原因だったのかもしれないが、

いずれにしても、

申し訳ないことをしてしまった

と、時々に胸を痛める私である。

2011.09.01 |  2件のコメント

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

“性病コングロマリット” への2件のフィードバック

  1. ピル太郎(通院中) より:

    僕もいくつか持ってますが
    気合いで治しました。
    でも、体調が悪くなると
    また症状が出たりすることも。
    墓場まで持っていきます!

  2. ごめす より:

    あなたは、もしかしてこの事件をリアルに見ていた人では?(ゴ)

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