紳助を要約!

 紳助問題はもういいじゃないか!

 そもそも私が、今までの人生で、
もっともテレビを観ていた時期というのは

高校生から大学の2回生まであたりであって、

それ以降は、ほとんどテレビと無縁の生活を過ごしてきたわけだ。

 その頃のMANZAIブームで頻繁に画面上をにぎわせていた

『紳助・竜介』島田紳助は、

学年に一人くらいは必ずいた

頭の切れるヤンキー

といった風情で、

そんな彼が30年ほど経って

ヤクザの世界とつかず離れずの距離感で一儲けしていた

というストーリーは、

紳助の「行列ができる〜」だとか「ヘキサゴン」だとか
「おバカユニット」だとかの活躍ぶりを、

ちまたの風評でしか知らない私にとって、

ものすごくしっくりくるのである。

 灘高に行った中学校の同級生が、
今は、どこどこ省庁の次官の席に近い要職に就いている、

みたいな噂を耳にしたときの

やっぱりね……

にも似た、一種の無責任な安堵感さえ得ることができるのだ。

 スッキリとした清涼感とさえ言えるかもしれない。

 伊坂幸太郎氏『モダンタイムス』という小説で書いていた

人生は要約できない

とは、珠玉の名言だと思うが、

 私は、島田紳助の人生を

30年前と現在だけ
に要約しちゃっている

のである。

 でも、なんの面識もないヒトなんだから、

それは当たり前!

ではないか。

 ちなみに、私はこの原稿を、
また例のサンマルクカフェの丸デーブルで書いているのだが、
中央にあるテーブルの柱が邪魔で、
脚の持って行き場がなく、
落ち着かない。

 これさえも、

あまり長居させないための計算なのか?

と、思わず穿った見方をしてしまう。

足が組めない……。

2011.09.09 |  4件のコメント

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

“紳助を要約!” への4件のフィードバック

  1. ピル太郎(ランドセル) より:

    ところどころ、元気いっぱい「伸助」って
    書いてるのはよくないじゃないか!
    タイトルからして誤字ってるのは
    さすがです!

    • gomesu より:

      ひゃあ! 失礼しました!! マジメ風に書いて誤字って、むっちゃかっこ悪いですな。とりあえず直しておきました。なかったことにしてください……(わりと反省)。(ゴ)

  2. まる より:

    ピル太郎さん、目の付けどころが秀逸です
    とてもゴメスさんが計算したとは思えません。

  3. gomesu より:

    そんな複雑な計算、するはずないじゃないですか!(ゴ)

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