うんこの味を一言で!?

 アサヒ芸能の先週号をパラパラめくっていると、

後半の折りに差しかかろうといったあたりで

アナルの味は基本的にシブイ

という小見出しが目に入った。

 なんて見出しを打つんだ!?

と、思わず私は驚愕した。

 驚愕しすぎて、どういう内容の記事だったのか、
正直、ほとんど思い出せない。

 アナルの味というのは、とどのつまりが

うんこの味

である。

 そして少なくとも、うんこの味を

甘いだ、辛いだ、しょっぱいだ……

の一言で表すことの難しさは
物書きであり、グルメでもある私が一番よく理解している。

 なるほど、

シブイ

とはよく言ったものだ。

 パンチはあるけど、どこか曖昧な味覚表現……

このブログの読者に、
はたして実際うんこを舌に乗せて
味わった経験のある方が何人いるかは定かではないが、

念のため断っておくと、
私もまだ、そこまでオフィシャルにうんこを試食したこともないのだが、

まさにうんこの味そのものではないか!

 うんこではなく、そのコピーを何度も噛みしめながら

うん!うん!!うん!!!

と、うなづき納得した。

 しかも、シブイと断定してしまうファッショ性をも

「基本的に」

修飾語を用いて、何となく回避している。

 誰も彼ものがそういうわけじゃないですよ、

 人それぞれで、体調や食った物とかも微妙に関係してくると思いますよ、

ってことだ。

 ナイス・キャッチ(コピー)!

 ただ、

「これからはシブイ男の意味合いが変わってくる」

みたいな本文中のギャグ(?)は

やりすぎで、あまり面白くもないと思ったのだが……?

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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