パッカーンと屋根が開く新型ポルシェ911タルガは、カネ持ち感満載

今回の当欄は、たまたま乗った新型ポルシェ911タルガで思い出したMJブロンディこと清水草一とポルシェ、そして亡父のメモワール。大乗フェラーリ教祖を名乗る清水草一が初めてドリフトをかましたのがポルシェ。もう30年近く前の話です。まあ大した話ではないんですが、どなたかWikipediaに加筆していただければ幸いです

PORSCHE911 TARGAMJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by IKenohira Masanobu

新型タルガに乗ってかつてフツーの911をニセモノと呼んだ父を思い出しました


 SPA!をお読みの貧乏サラリーマン諸兄は、今日も本誌の「下には下がいるから安心しろ」的な記事にバカ笑いしつつ、明るく朗らかに満員電車に揺られていることでしょう。

 そんな諸兄にウケるクルマ記事が、激安中古ガイシャ特集です。無理してボロいガイシャなんか乗るから故障してひどい目に遭うんだザマーミロ!ということで、毎回多くの支持を集めております。

 逆に今回のような新車のポルシェの試乗記は、最高に不人気です。「借り物の高級車乗り回していい思いしやがってフザケンナ!」。みなさまの憤り、よくわかります。が、今回はそんな声を完全無視して進めてみたいと思います。

⇒【画像】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1054870

“タルガこそポルシェだ”

“タルガこそポルシェだ”と言った親父を思い出しました!

タルガ

ひと口にポルシェ911と言ってもカレラ、タルガ、ターボ、GT3など、いろいろなモデルがあるわけでして、一番安い911カレラがお値段1177万8000円となっております

 不肖ワタクシが6歳のみぎり、今は亡き実父が株で儲けてポルシェを買いました。911タルガというモデルでした。

 貧乏諸兄は、「タルガ」という単語を見たことも聞いたこともないでしょうが、リヤピラーを残して屋根を脱着できる半オープンモデルのことで、当時父は「日本に3台しかないんだぞ!」と自慢し、普通の911を「ニセモノ」と呼んでいました。実はそれらも本物だったと知ったのは、割と最近のことです。

 が、父はその後も「ホンモノのポルシェはタルガだけ」と信じていたのか、約20年後、再び株で儲けて911タルガを買いました。それが私が生まれて初めて運転したポルシェとなりました。

 ’88年式の930型ポルシェ911タルガ。当時の911はまだパワステもATもありませんでした。初めてのポルシェは、クラッチ、ブレーキ、アクセル、すべてのペダルが実に重く、ギアはバターにナイフを入れるように曖昧で、しょっちゅう何速に入っているのかわからなくなってパニクりました。

⇒【画像】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1054869

26歳のMJブロンディ青年とポルシェ911タルガ

デビュー前のX JAPANのTOSHIではありません。26歳のMJブロンディ青年とポルシェ911タルガです。まだフェラーリのすばらしさに開眼する前でした

 が、クルマ好き青年だったワタクシは、何度か父からポルシェを借り出して爆走しました。外苑のいちょう並木で背後からマセラティに追われたときは、気合いのレイトブレーキで右折をかました瞬間ドリフトしてビビりました。あれが私の生涯最初のドリフト……つーかチンケなタックインですね。専門用語ですいません。当時の911は下手な曲がり方をするとすぐお尻が流れたのです。

 初めてのポルシェは凄いクルマでした。ボディは金庫のように頑丈で、ペナペナな国産車とは比べるべくもなし。しかも燃費がいい。長距離を走るとリッター10㎞走るので仰天しました。当時の国産ターボ車は猛烈に燃費が悪く、リッター6㎞くらいっきゃ走らなかったのに。パワーもレスポンスも何もかも別格、手応えは超絶ホンモノ、そのうえ燃費もいいポルシェが本当に眩しかった。でもその直後、さる偉人に乗せていただいたフェラーリはその数億倍モノ凄く、全身に電気が走り、私はその場で「ポルシェなんかハイエースの親戚だべ!」とうそぶくようになったのです。つまり、世の中上には上がいるということです。

 その後、私は節約を重ねてフェラーリを10台乗り継ぎ、ポルシェは1台も買いませんでしたが、私にとって911タルガは大変思い入れのあるクルマです。そのタルガが新型になり、こんなにカッコいい屋根の開き方をするようになりました。

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 昔のタルガは今のホンダS660みたいに、幌製の屋根を外してどっこいしょとどっかにしまってオープンにしたものです。しかも屋根を外して走ると、室内に風の渦が吹き込んでゴミも目に入るし不快そのもの。「もう二度と開けるか!」って感じでしたが、新型タルガはボタンひとつの電動オープン。窓を閉めておけば頭上をサワヤカナな風が吹き抜けて、カネ持ち気分満喫です。

タルガの50周年記念モデルがこの911タルガ4GTS。

タルガの50周年記念モデルがこの911タルガ4GTS。エンジンは3.8リッターで430馬力。お値段は2017万円となっております。

 ただ、今回乗ったタルガ4GTSはエンジンがいけない。こういう優雅なクルマにカリカリチューンの430馬力は似合わない。350馬力の素のタルガ4のほうがエレガントでしょう。値段も500万円ほど安いのでお金を節約できます。

【結論】
今回、新型911タルガの屋根の開き方に感動して、読者様とはまったく完璧に縁のない死ぬほどどうでもいいことを書き連ね、本当に申し訳ありません。次回からは必ず役に立つ記事を書かせていただきます

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