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“英国EU離脱”に名門ケンブリッジ大卒業生が心境を吐露「不幸なことに無教養な人間が多数派」

「“EU離脱”を移民流入を止める方法と考えるのは身勝手で愚か」

 オックスフォード大学と並ぶ英国最古の名門・ケンブリッジ大学を卒業し、現在はUCLで情報学を専攻する学生は、「私はEU残留に投票しました。ヨーロッパ中にたくさんのヨーロッパ人そしてイギリス人の友達がいるからです。これから何が起こるかは誰にもわからないが、離脱派が選挙に勝利したのは残念です。  多くのイギリス人が移民に、特にムスリムの移民を怖がっていて、彼らの流入を止める唯一の方法がEUからの離脱だと感じているのです。そのような考え方をするイギリス人は身勝手で愚かだと思いますが、不幸なことに無教養な人のほうが多数派なんです」と国内に広がる“移民への懸念”について現状を語る。  さらに、日本では連日ニュースで報じられていると伝えると、「たしかに最初の衝撃は世界経済に大きな悪影響がありました。しかし、私が思うにそれは単なる脊髄反射的なもので、いずれ世間の人々は(まだ)そんなに何かが変わった訳ではないと実感するでしょう」と続ける。

イギリスでも「若い世代の投票率は最低」

 残留支持が多かったロンドンでは「EUにとどまるには英国から独立するしかない」との極論が出るほど。イギリスでは世代間での教育レベルの違い感じるのか?との質問に対し「(日本に留学中なので)個人的に離脱派の人と喋ったことはありません。外国にいるということはやはりイギリスの人とはあまり喋らないことになります。でも、ロンドンやケンブリッジの人は明らかに残留派に偏ってるみたいですね。悲しいことに、上の世代は変化の影響をきちんと理解して生きることができないようです。そして若い世代の投票率は最低です」と話す。
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