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なぜアメリカ国民は暴言王・トランプに“賭けた”のか?――「メリー・クリスマス!」が言えなくなったアメリカ社会の窮屈さ

「メキシコの国境に壁を立てよ!」を支持したアメリカ国民

<文/佐藤芳直>

ドナルド・トランプ氏

ドナルド・トランプ氏

 大接戦となっていたアメリカ大統領選挙は、共和党のドナルド・トランプ氏(70)が、優勢が伝えられていた民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(69)を破り、当選を決めた。

 トランプ氏が何を言ってきたかと言えば、一言でいえば、一国繁栄主義を掲げてきた。いいじゃないか、アメリカだけが栄えたらいいんだ、なんで東洋の日本に軍隊を集中して派遣しなければいけないんだ。なぜ、朝鮮半島の平和のために、米軍が駐留しなければいけないのか。なぜグアムにあれだけの大軍を置かなければいけないのか。第七艦隊という金食い虫である艦隊は、アジアの平和のために存在しているといっても過言ではない。そんなバカなことはしないでアメリカ人の福祉にもっと役立てたらいいじゃないか。

 移民? とんでもない話だ、メキシコからの移民が低賃金で働くから、アメリカ人労働者が割を食う。メキシコの国境には壁を立てよ。その壁を立てるのは、メキシコが建てるべき、金もメキシコが出すべきだ。

 天下の暴論ではあるが、アメリカの国民はそれに対して、危ないなと思いながらも、「そうだ!」と支持したのである。世界の警察と言われていたころのアメリカからは考えられないという論評があるが、どこの国も世界の警察なんて考えていない。自分の国を守ることに必死だ。そこに出てきたのがトランプ氏だった。

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