違法タイマッサージ店長が「月収180万円」を荒稼ぎするカラクリとは? 本人を直撃
日本には様々な国籍の人間が出稼ぎにやってきているのはご存知の通り。筆者が住む街にも我が物顔で駅前を闊歩するインド人がいる。彼らのなかには会社員や英語教師などまっとうに働いている者もいれば、当然、法に触れながら危ない橋を渡る者もいる。
今回登場するのは無論、後者。強制送還・懲役覚悟で生活する、違法タイマッサージ店オーナーのタイ人女性、ナナさん(仮名)だ。
埼玉県某所。ここに深夜1時まで営業を続けるタイ古式マッサージ店がある。ホームページを見る限りではいたって健全なマッサージ店だが、掲示板を見る限りでは怪しいことこの上ない。どうやら客に対し、性的なサービスを施しているようだ。もちろん、違法である。
そんな同店に営業終了間際の0時30分に筆者は訪れた。あわよくば、店に宿泊し、その間に根掘り葉掘り聞いてやろうという計画だ。
隣の部屋には子ども向けの英会話教室もあるテナント入りマンション。マッサージ店のインターフォンを押すと、40過ぎのタイ人女性が顔を出した。
「今日はもう終わり。また今度ね」
終電を逃し、泊まるところを探している旨を伝えると、案の定このように返ってきた。
「お姉さんと朝まで一緒に寝てくれる?」
これが自由恋愛と言ってしまえばそれまでだが、性的サービスがあることは間違いなさそうだ。
店内に入ると客はすでにおらず、ナナさんとタイ人女性スタッフが1人。1日の仕事を終え、ビールを飲んでいるところだった。私もシャワーを浴びた後、タイ料理をつまみにビールを飲みながら、まずは店の収益について聞いてみた。
「客は多いときで1日10人、少ないときで2~3人。平均すると5~6人よ。スタッフは全部で4人いるから、常に休みなしで回しているわ」
この店のスタンダードな料金は60分6000円。しかし、聞くところによると、訪れる客の9割以上はスケベな日本人男性であり、プラス4000円で手コキのサービスを施しているという。つまり、1人あたりの料金は1万円。1日平均6人だとすると、1日6万円。月の売り上げにすると180万円にもなる。売り上げは店とスタッフで半分ずつということなので、利益は約90万円。家賃光熱費など差し引いても、ナナさん自身も施術師として常駐していることを踏まえると、1か月の利益は100万円を越えているはずだ。ボロい商売である。その証拠に、ナナさんはたびたび休暇を取っては、店をほかのスタッフに任せ、ラオス・タイ・ベトナムなど物価の安い東南アジアで豪遊を重ねている。
ガウンの上から私の股間をさすりながらナナさんは続ける。
「マッサージ店の経営はボロ儲けよ。それはうちみたいなエッチな店じゃなくても同じ。この前も知り合いの日本人夫婦が仕事を辞めて、健全なタイマッサージ店を開いたけど、とても儲かっているわ」
その日本人夫婦は仕事を辞め、タイのチェンマイに飛んだ。チェンマイでは2か月間のスクールに通うだけでタイ古式マッサージの資格が取れるからだ。ナナさんのようにマンションで店を開けば、初期投資もかなり抑えることができる。実際にこの夫婦は現在、タイマッサージ店の経営のみで、共働き時代を上回る収入を得ているそうだ。
「健全なタイマッサージ店には、女性客がひっきりなしに来店するわ。日本人女性は少ないけど、日本に住んでいる外国人、特に中国人と台湾人の女性が多い。彼女たちは日本人よりもはるかに美意識が高いし、日本に住むようなお金持ちはとりわけ美意識は高いわ」
埼玉某所のタイ古式マッサージ店で性的サービスの噂…
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1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術専門学群在学中よりライター活動を始める。
2018年、西成のドヤ街で生活した日々を綴った『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)でデビュー。ライターとして取材地に赴き、その地に長らく身を置く取材スタイルを好む。著書に『ルポ歌舞伎町』、『ルポ路上生活』(KADOKAWA)、『ワイルドサイド漂流記』(文藝春秋)がある。X:@onkunion
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