「日本のために働く人間に子供たちを育てる」ミャンマーには帰れないロヒンギャの難民たちのリアル
英領ビルマが独立した’48年以来、ロヒンギャは平和に暮らしていたが、’62年にネ・ウィン将軍がクーデターで政権を握ると一気に暗転。国籍を示すIDカードを組織的に没収され、非国民扱いされるようになったという。
「かつて私はこうした状況を書いて難民認定を申請しましたが、当時はその実態が国際的にも知られておらず、日本の法務省に嘘つき扱いされました。でも今では理解してもらえるようになり、多くのロヒンギャが難民認定されています。私たちはミャンマーに帰れませんから、生まれた子供たちが日本のために働く人間に育つよう、たくさんのことを教えています」
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法務省は、ミャンマー語とロヒンギャ語を子供に教えるよう非公式ながらアウンティンさんに耳打ちしているという。そうして成長した青年ロヒンギャは、日本とミャンマーにとって大きな架け橋になるという判断なのだろう。
<取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/遠藤修哉(本誌)>
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