更新日:2017年03月03日 17:43
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“プレ金”早く帰れた人は3.7%。否定派は7割「すべての職業に当てはまらないから」

実施・奨励されるも「仕事が終わらずに帰れない」

 職場でプレミアムフライデーが実施・奨励された人に対し、「早く帰るつもりがあったのか」という意識と、「実際に帰ったのか」という行動についての調査では、早く帰るつもりがあった人は47.6%。早く帰るつもりもなかった人は52.4%。

早く帰る意識と、実際の行動(インテージ調べ)

 さらに、行動を掛け合わせて見れば、「早く帰るつもりがなく、早く帰らなかった」(45.8%)という人が最も多く、次いで「早く帰るつもりで早く帰った」(31.3%)。  一方で、「早く帰るつもりだったが、早く帰らなかった」という人が16.3%もいる。それはなぜなのか……。  その理由について、9割が「仕事が終わらなかった」と回答。そのほか、「後日仕事のシワ寄せがくる気がしたから」「職場の周囲の目が気になったから」という声があがるなど、“その後”を心配する人が多数いたという。  いかにも日本人らしい考え方だが、現実としては、“帰りたくても帰れない”ことがうかがえる。

プレミアムフライデーで早く帰らなかった理由上位3位(インテージ調べ)

「早く帰るつもりがなく、早く帰らなかった」と答えた人でも、仕事が終わらなかった人が6割で最も多かったものの、「プレミマムフライデーを特に意識していなかった」人が3割みられたとのこと。  プレミアムフライデーを実施した企業でも、そう甘くもないようだ。

“プレ金”否定派の7割が「すべての職業・業種の人が早く帰れるわけではないから」

 都内の小さな保険代理店で働くAさん(30代)は「プレミアムフライデー? そんなの関係ないでしょ」と嘆く。雑誌の編集プロダクションで働くFさん(30代)も同様の意見だ。 「もちろん、早く帰ることができれば嬉しいです。でも業界全体の体質もありますが、うちの会社でプレミアムフライデーが導入されることはないでしょう。ぶっちゃけどうでもいいですね

プレミアムフライデーの印象比較(インテージ調べ)

肯定的な印象、否定的な印象の理由上位(インテージ調べ)

 プレミアムフライデーを迎えてみて、賛否両論あることは事実だ。インテージの調べによると、否定派の7割以上の意見が「すべての職業・業種の人が早く帰れるわけではない」ことを理由に挙げており、むしろ自分とは関係のないものとして見ているようだった。  プレミアムフライデーが定着するのはいつ? <取材・文/山田門八 出典/インテージ調べ> ※株式会社インテージのネットリサーチによる自主企画調査データ 調査地域:京浜エリア(一都三県:東京、神奈川、千葉、埼玉) 対象者条件:以下の条件を満たす20-59 歳の有職 ※男女 ※1日7時間以上勤務者 ・事前調査(2017年2月3日~6日)でプレミアムフライデーを「知っている」と回答者 ・勤務先でプレミアムフライデーを「推奨・実施することが決まっている」または「わからない」と回答者 ・2月24日(金)に出勤者 ウェイトバック:性年代別の有職者の構成比にあわせてウェイトバック集計 標本サイズ:2235s 調査実施時期:2017年2月24日(金)~2017年2月27日(月)
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