「eggポーズは俺が考えた」元ギャル雑誌カメラマンが振り返る渋谷系カルチャー誕生秘話【電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅 第7回】
――ぶっちゃけ、ギャラはどれくらいもらってたんですか?
クンニ:egg、men’s egg、その他の増刊号も含めると渋谷系の仕事だけで月に150万はあったね!(鼻の穴をおっ広げて)
――他誌もやってたわけで、最低200万はあったでしょう! 何にそんなお金つかってたんですか?
クンニ:車……かな?
――やっぱりベンツっすか?
クンニ:……を2台とBMWを同時所有してたこともあった。あと買ったのは、ベントレーとフェラーリ。
――まあ、憎ったらしい! あと、そもそもですけど、“クンニ”鈴木の由来はどういった……まともな大人が名乗る名前ではないと思うので……。
クンニ:はい?(聞こえないふり)
――ですから、クンニの由来ですよ。
クンニ:いや別に、前のめりで名乗りたかったわけじゃないけど、編集との雑談の延長でそうなっちゃっただけで。
――でも最盛期には、街中で「クンニだ~」なんて若い女の子たちから呼ばれてたらしいじゃないですか? ぶっちゃけ、男冥利に尽きたんじゃないですか?
クンニ:……うん(すごく可愛く)
――さてクンニ先生は、誌面はおろか全国のギャルのスナップポーズともなった“eggポーズ”を開発した張本人だと伺ってますが?
クンニ:ああ、それ本当。創刊当初、クラブスナップに行ったら、どこ行ってもチェキラポーズでさぁ……
――はあっ……。
クンニ:だから、チェキラポーズ。
――だから何すか、それ?
クンニ:これだよ、これ! 手を“フレミングの法則”みたいにするポーズ! 当時はこれが凄く流行っててみんなやるから、カメラマンとしては画的にも飽きるからやめてくれと。それで手のひらを開いてもらってやったのが、eggポーズの始まり。そこからいろんなバージョンも生まれてさ。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1308127
(次週、後編に続く!)
【村橋ゴロー】
1972年生まれ。ほとんどの家事とまあまあの育児をこなす、ライター・コラムニスト。千原ジュニアや田村淳など芸人連載の構成を多数手掛ける。その一方、ママ向けサイトit mamaでは、「どの口が言ってるんだ」という感じだが、妊活や育児についてのコラムを執筆中。また、『ゴー! ゴー!! バカ画像MAX』シリーズ(KKベストセラーズ刊)は累計190万部を突破。近著に『俺たち妊活部「パパになりたい!」男たち101人の本音』(主婦の友社刊)がある。Twitterは、 @muragoro
<取材・文/村橋ゴロー>
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