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サラリーマンが200万円かけて入れ墨を消す理由「仕事で出世できないと言われたので…」

「それ、タトゥーですか?でしたら、選考は中止とさせていただきます」

 続いて話を聞いたのは、関西地方某県に住む木村正氏(仮名・31歳・不動産営業)。彼は20代前半のころ、左手にタトゥーを入れた。その動機は至って単純だったという。 「別にグレていたわけでもないのですが、知り合いにタトゥーを彫ってる人間がいまして。当時ある海外ミュージシャンに傾倒していたこともあり、そのバンド名を左手に彫ってもらいました。当時、タダで彫ってもらったので得した気分だったのを覚えています」  しかし、その小さなタトゥーは年月を重ね大きな弊害となった。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1354087

採用面接で目に入った途端に不採用を宣告された

「当時は小さな飲食店で働いていたので、手に入っているタトゥーなんて、なんの問題もなかったんです。ただ、年齢を重ね転職活動をした時に、このタトゥーが大きな足枷になりました。ある企業の面接では、席に着席した瞬間に『それ、タトゥーですか?でしたら、選考は中止とさせていただきます』と言われました。ショックでしたね」  木村氏は、その翌日に美容整形外科に足を運び、タトゥーの除去を依頼したという。除去手術の費用は総額10万円。「高い勉強代だった」と振り返る。 「今は、ちゃんと就職できたので消してよかったと思います。ただ、海外ではタトゥーを入れたサラリーマンも結構いて、羨ましいなぁとはいつも思います。はたして“文化の違い”という言葉でどれほどタトゥー差別を擁護できるのか。僕にはわかりません」 <取材・文/小畑マト>
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