「相手に寄り添う」には「かもしれない」と類推すること【魂が燃えるビジネス】
街に限らず、人間も全く同じです。身振りや手ぶり、話しぶりに、その人のテーマや悩みが隠れています。「一体、それは何なんだろう。この人は何を求め、何に迷っているのだろう」と考えながら話すというのが、相手に寄り添う態度に他なりません。
京都に行ったのもコーチングが目的だったのですが、その時お会いした方に「どうしてそんなに親身にしてくれるんですか?」と感謝されました。それができたのは普段からいろいろな物事を類推して、「こうなんじゃないか」と考えていたからです。
類推といっても少しも難しくありません。ただ同じことが続いたら、「こうなんだな」と気づくだけです。通りを歩いていて、立て続けに柴犬、ダックスフンド、ラブラドールレトリバー、トイプードルと散歩している人を見かけたら、「この辺りは犬を飼っている人が多いな」と思う。その当たり前の積み重ねが類推する力を養います。
あなたは今この文章をどこで読んでいますか? もし周りに誰かいるならば、その相手を眺めてみてください。電車の中で見知らぬ人ならば服装から、職場や家庭で知っている相手ならば最近話した世間話から。そこには単なる服装や単なる世間話では収まりきらない、内面から滲み出るテーマや悩みがあります。
他の人から見れば明らかなことが、自分のことになるとわからなくなるのは珍しくありません。だからこそ、私たちは助けを必要とします。相手が自分のテーマや悩みを見つけられるように手伝う。それが人に寄り添うということです。
【佐々木】
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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