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枝野幸男・立憲民主党代表が告白「実は演説に欅坂46の歌詞を引用していました」

「不協和音」発言は本当に歌いたかっただけ

――そんなカラオケ愛から、新党結党前に「一人カラオケに行って『不協和音』を歌いたい」とつぶやいたことが、大きな話題となりました。 枝野:あれは党を立ち上げる記者会見の前日で、どうしようかと一番煮詰まっていたときでした。無意識で口にしてしまったんですが、「あ、これは政治的な意味にも取れてしまう」と、すぐに気づいて。この曲が出たときは「リズムが細かすぎてついていけない、歌うのはスルーかな」と思ったけれど、歌詞を見てやはりこれも覚えなきゃいけないな、と。 ――「僕には僕の正義がある」「一度妥協したら死んだも同然」だと。 枝野:そう。大きな流れに流されちゃいけないというのは、僕らの仕事そのもので、しっかりと異論を主張していくのは、自分のキャラでもある。秋元さんが私を想定して曲を作ってくれたんだな、と思うくらいぴったりとハマった(笑)。 ――欅坂46の「サイレントマジョリティー」も、メッセージ性が強い歌詞ですが。 枝野:まさにあれこそ政治のメッセージです。誰も気づいていないのですが、私は演説の中に「サイレントマジョリティー」の歌詞を潜り込ませているんですよ。「声を上げないものたちは、賛成していると思われるんですよ」と。演説のなかにあっても、全く違和感がない歌詞なんです。世代を超えてみんなが知っている流行歌は、ただ消費され流されていくだけではなくて、時代を象徴しているものだと思っていて。秋元さんは、欅坂46にその役割を負わせようとしていると考えています。 【枝野幸男】 ’64年、栃木県生まれ。’93年に日本新党から衆院選で初当選。’96年に民主党の結党に参加、与党時代は経済産業大臣、内閣官房長官などを歴任。’11年の東日本大震災当時は不眠不休で対応に当たった。’17年10月、民進党の解体後に立憲民主党を結党、代表に就任 取材・文/森 祐介 撮影/井上太郎 ※このインタビューは1/9発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです。
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※この後も、「街頭演説のフレーズは自然発生で生まれた」「政策を訴えるより信頼される政治家になるしかない」「ヤジられたほうが嬉しい」「リベラルと保守は対立概念ではない」など、興味深い話題は多岐に及んだ。この続きは、ぜひ本誌で全文を確認してほしい。
週刊SPA!1/16・23合併号(1/9発売)

表紙の人/ HKT48宮脇咲良 森保まどか

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