更新日:2022年12月10日 18:57
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アニソン界のプリンス・影山ヒロノブ「転機は『電撃戦隊チェンジマン』の主題歌だった」

 影山ヒロノブと言えば、TVアニメ『ドラゴンボールZ』主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」や『聖闘士星矢』主題歌「聖闘士神話~ソルジャードリーム~」など、誰もが耳にしたことのある数々の超有名アニメ・特撮ソングを歌うアニソン界を代表するシンガーである。また、海外でも大人気の日本のアニソン歌手グループJAM Projectの中心メンバーとしても活躍中だ。

影山ヒロノブ氏(提供:ランティス)

 1977年、ギタリストの高崎晃氏(現LOUDNESS)らと結成した伝説のロックバンドLAZYのボーカルとして、16歳でデビューした影山氏は、この度、デビュー40周年記念の2枚組ベストアルバムをリリースした。収録された数々の作品に込められた“アニソン魂”について、影山氏が熱く語った。

アニソンシンガーは“天職”

――アーティスト活動40周年を振り返られて、まず率直にどのような感想をお持ちですか? 影山:断トツで一番嬉しいことは、デビューして40年経った今も、現役でずっと歌ってられてることですね。 ――影山さんは、ロックバンドLAZYでデビューされて、解散後はソロ活動を始められ、そこでアニソンと出会われ、アニソンシンガーとして活動されてきました。 影山:今となっては、アニソンシンガーは天職だと思ってますね。アニソンに出会わなかったら、それこそ本当に40年間、歌ってこれたかどうか。たぶん、歌ってない可能性の方が高かったと思う。25歳の時かな、戦隊シリーズの歌を依頼されたのが、自分の人生のかなり大きな転機だと思っています。 ――ベストアルバムにも収録されている『電撃戦隊チェンジマン』の主題歌ですね。 影山:「水を得た魚」じゃないけど、やっぱりすごく合ってたと思うんですよね、自分の歌唱のスタイルと。ちょうど、ロボットとかヒーローのアニメや特撮の主題歌が、よりリアルにロックになっていく時代に自分は歌い始めたんで、アニソン、特ソンが市民権を得ていく過程と、自分のキャリアがちょうどいい具合にピッタリ重なって進んでいったんじゃないかと思います。 ――今から見ると、当時、ソロシンガーでロックやメタルを歌える人は影山さん以外にいませんでしたから、アニソンと出会われたのは、もうこれは必然としか言いようがありません。“運”ではなく“運命”だったと思います。
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アニソンに込められたメッセージ
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(やまの・しゃりん)漫画家・ジャパメタ評論家。1971年生まれ。『マンガ嫌韓流』(晋遊舎)シリーズが累計100万部突破。ヘビメタマニアとしても有名。最新刊は『ジャパメタの逆襲』(扶桑社新書)

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影山ヒロノブBEST カゲちゃんパック~君と僕の大行進~

影山ヒロノブ40周年記念に相応しいCD2枚組ベストアルバム。アニメ『ドラゴンボールZ』『聖闘士星矢』『宇宙船サジタリウス』『鬼神童子ZENKI』、特撮『電撃戦隊チェンジマン』『鳥人戦隊ジェットマン』などをはじめ、名曲38曲を一挙収録。日本コロムビアより2月14日に発売。

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