更新日:2020年11月30日 15:51
カーライフ

クラウンSUV化のウワサに愛好家の反応は? 若手クラウンオーナーの主張

ベンツにも対抗できるのにもったいない

 トヨタの高級セグメントといえば、1990年からレクサスが展開されていますが、そのレクサスではEセグメント(Eクラスや5シリーズなどにあたる)が苦戦しています。  8代目を近代化したような威風堂々としたクラウンを作って、レクサスのEセグメントポジションで「クラウン」として販売(もちろん歴史アピールは必須)したならば、私はそれなりに強いと思うのです。  また、近年、韓国のヒュンダイが「ジェネシス」ブランドに相当の力を入れており、セダンがとても格好良くなっていますが、彼らはクラウンのような歴史あるブランドを持っていません。  現在の「ジェネシス」は、ベントレーから引き抜いたデザイナーが手掛けたことにより、ものすごくカッコ良くなっています。また、韓国はセダン需要が高いためか、ジェネシスのセダンは、クルマ好き視点でも「理想のセダン」といったところ。「セダン」というセクションでは、レクサスに追いついてしまうかもしれません。
g90

ジェネシスG90

 ですから、ジェネシスに対抗するためにも、クラウンの「歴史」という文脈は、真似できない強さを発揮するわけです。ちなみに、これをうまく使えば、「ベンツかBMWかレクサス」というようなポジションを欧州でも取れるかもしれません。  実際、高級車としての歴史は、アウディよりもトヨタのほうが長いにも関わらず、ピエヒ氏の強力なリーダーシップによって、90年代中盤から高級車に変身したアウディが、「ベンツ、BMW、アウディ」というように御三家とされているわけです。  以上、クラウンの歴史の重要性について、クラウン好きとしていろいろ述べさせていただきましたが、クラウンはセダンが中心という構成は、やはり重要だと思います。セダンを廃止してSUVだけになったクラウンなんて、老舗和菓子店がタピオカ屋になってしまうようなもの。そんなことが起こったならば、私を含めた多くのクラウンファンはガッカリです。ただのウワサに過ぎないことを願うばかりです。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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