「日本の企業競争力」が世界ランク27位。中国、韓国にも負けた理由
世界ランキングで日本は負け続けていた! 日本が抱える“課題”を映し出すランキングと低順位になった真の理由を探った――
【世界競争力年鑑 2015年】
順位/国名/指数
1位 アメリカ 100
2位 香港 96.037
3位 シンガポール 94.95
4位 スイス 91.916
5位 カナダ 90.41
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22位 中国 76.987
:
25位 韓国 73.921
:
27位 日本 72.827
:
61位 ベネズエラ 34.261(最下位)
※出典:国際経営開発研究所(スイス)
スイスのビジネススクール・国際経営開発研究所が発表したこのランキングでは、日本は前年から6位もダウンし27位となった。バブル期には日本が1位を獲得していたというから、凋落ぶりは凄まじい。
その要因として「産業のダイナミズムの欠如」を指摘するのは、ソフトブレーン創業者で経済評論家の宋文洲氏だ。
「法人税にしても円安政策にしても、政府は大手企業を優遇するばかり。一方で、中小企業を育てようという気持ちが皆無。結果、バブル以降の20年で、日本企業の売上高上位30社はほとんど変わってない。そんな国は世界でも日本だけ。健全な競争環境にない国で、国全体の競争力が培われるわけがないのです」
しかし、数百年と続く日本の老舗企業が、世界から評価を受けているのも事実だが……。
「日本の老舗企業は大変素晴らしいのですが、それは文化としてであって産業に持ち込むべき話ではない。年をとった芸者さんは歓迎だけど、ストリップを見にいっておばあさんが出てきたら嫌でしょう(笑)」(宋氏)
20年で売上高トップ企業の顔ぶれが不変なのは日本だけ
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『日中のはざまに生きて思う』 宋文洲だから語れる中国経済の本当の姿と、日中関係のゆくえ |
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