「築地市場の豊洲移転」働く人々が大反対でも東京都が強行するのはお金のため!?
新しい市場に生まれ変わるのだから歓迎ムードかと思いきや、意外にも水産仲卸業者から大反対運動が起きているのだという。築地でいま、一体何が起きているのだろうか?
5月下旬に築地市場内で開かれた豊洲移転に反対する緊急シンポジウム。築地で働く事業者と労組が共同開催したこのイベントで、主催者から仲卸業者たちに向けてこんな挨拶があった。
「豊洲市場は問題だらけなのに都は問題ないと言い続け、入居する業者の意見を何も聞かず不便な建物をつくってしまった。配送にしても道路が渋滞して、新宿、池袋、浅草方面へは午前中配達が難しいと聞く。このまま移転したらエライことになる」
築地で働く人々からも次々と移転中止を求める意見が出た。
「年末商戦の稼ぎ時に引っ越しをしたら集客も売り上げも見込めなくなる」(仲卸業者)
「もともと移転にはみんな反対していた。だが、『決まったことだから』、『都がそんなにひどいことをしないだろう』となり、反対運動は空中分解してきた。しかし築地が壊されたあとに豊洲で問題が起きても、私たちには戻る場所がない」(別の仲卸業者)
このイベントに先立ち、主催者が11月7日の豊洲市場移転に反対する署名を集めたところ、水産仲卸591業者のうち半数を超える320業者から賛同を得た。前日には、別の仲卸業者たちがやはり移転反対を求める署名活動をしたところ、2週間で122業者から同意を得たとして都庁で記者会見を開催。市場を所管する都知事と移転認可を出す農水大臣あてに移転延期を求める要望書を出したことを明らかにした。
築地移転は東京都の都合だけで行われる!?
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