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石原慎太郎氏が「面会して調査に協力したい」と、都庁に直電…今度こそすべてを話してくれるのか?

石原慎太郎元知事らの参考人招致決定

 延期されている築地市場の豊洲への移転問題について、都議会特別委員会は7日、移転の決断をした当時の知事の石原慎太郎氏と、用地所有者だった東京ガスとの買収交渉を担当した元副知事の浜渦武生氏の参考人招致を決めた。
石原慎太郎氏が「面会して調査に協力したい」と、都庁に直電!

石原慎太郎 (@i_shintaro) Twitterより

 これを受けて、石原氏は翌日、報道陣に対して、参考人招致に応じる意向を示した。浜渦氏もこの決定に先立ち、民放テレビ番組で「招かれれば正直に全部話す」と述べている。  豊洲問題の当事者である両氏の参考人招致により、水面下で行われたとされる東京ガスとの交渉の経緯や、豊洲への移転の最終決断の過程などが明らかになると期待したい。

石原氏本人が直接、「面会して調査に協力したい」と都庁に電話をしてきた

 石原氏へのヒアリングについては、当初、昨年10月7日に小池百合子都知事が石原氏に平成質問状を送っており、そこで豊洲問題の調査について協力してもらうことになっていた。  この時の経緯について、小池百合子都知事の特別秘書を務める野田数氏は、著者『都政大改革』の中で次のように述べている。 「そもそも、石原氏はこの問題について、面会して調査に協力したい、と本人が直接、都庁に電話をしてきました。この石原氏の要請を受け、小池知事はヒアリングの準備をしたところ、一転、断られてしまったのです」  その後、石原氏は「書面で質問いただければ記憶を整理して誠意をもってお答えしたい」と協力する姿勢を示した。  だがその回答は、自身の道義的責任を問う質問には、「結果として、このような事態に立ち至っていることを誠に申し訳なく思う」と陳謝しつつも、その他の具体的な質問については、「私の就任前から豊洲への移転は既定路線のような話だった」「交渉についてはまったく関与していない。すべて浜渦武生元副知事に任せていた」「細かいことは覚えていない」「分からない」と抽象的な内容に留まった。また、産経新聞に連載のコラムでも、同様の趣旨のことを書いた。  そのような石原氏の姿勢に、小池知事は、「交渉能力のある担当者に託していたとしても、知事の責任が問われると思う」「作家でもあり長きにわたり都知事を務めた大変に名誉のある方なのだから、それを汚すような対応はいかがなものか」などと述べ、必要に応じて再度聞き取りなどを依頼する考えを示していた。
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