山田ゴメスの俺の恋を笑うな
続・再度掲載!Sか?Mか?についての論文
前回に続いて、
私が過去『俺の恋を笑うな』の
かなり前のほうで書いた内容を、
合コンで
「コレ、俺が考えたんだぞ」
といった風の
したり顔で語り、
出席していた女子たちの
注目を浴びて、
しかも即日お持ち帰りまで
果たしちゃったという
同業者の存在を聞きつけ、
やはり、癪なので
再掲載させていただく。
【タイトル:ドMであってドSでもある!】
安易な二元論として、
私が気にくわないのが
ドS・ドMの種分けである。
「ドエス? ドエム? どっち?」
こう訊ねられて、どちらかを選択し、さらっと答える人がいる。
それって、おかしいんじゃないか?
そもそも100%サド、100%マゾなんて人間は、心療内科的な見地からしても完璧な精神異常者、平たく言えば気狂いだ。
「ドエス? ドエム? どっち?」
こう訊ねられて、たとえばドS30%・ドM70%、と答える人がいる。
健常な人間なら必ずサドとマゾ、両方の資質を兼ね備えているという点を踏まえているぶん、リアクションとしては悪くない。ただ、数字に間違いがある。
ドSとドMのパーセンテージを足して100%にするのではない。サド気質を70%持つ人間はマゾ気質も70%秘めている、サド30%ならマゾも30%、5%なら5%……つまり、サドっ気の強い人間はマゾっ気も同じだけ強く、弱ければ同じだけ弱い。スポットをあてるべきなのは、どちらに属するかじゃなく、S−M間の振り幅の大小なのだ。
私はこれを
SM振り子の法則
と名付け、スキあらば、あらゆるメディアで提唱し続けてきた。
「ドエス・ドエムの“ド”に、どれくらいの%をイメージする?」
こう訊ねるのが正しいのである。
……と、まあこんな感じである。
人の話で女食ったなら、
その女、ちゃんと
私にも回して欲しいものである。
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