半端にヘン顔

JR恵比寿駅から
渋谷や新宿方面に向かうとき、
乗り場はだいたい
駅中央より心もち前寄りあたり
と決まっているのだが、
そこでかならず目に入ってしまうのが

この看板

である。

そして、
この看板を見るたび、
私はいつも気分が悪くなる。

なにが、そんなに嫌なのかってえと、

この、何処の誰だかよくわからない、
でも、おそらく高名なモデルさんあたりであろう
造形がかなり高いレベルで整った女性、
いわゆる美人がする

中途半端なヘン顔

が嫌なのだ。

ヘン顔とは、とどのつまりが

変な顔

のことである。

さらに付け加えるなら、
変な顔である以上、

笑える顔

もっと言えば、

笑いを通り越して
同情を禁じ得ない顔

が望ましい。

なのに!

この女はなんなんだ!!

全然ブサイクじゃないし、
まったく面白くもない。

それどころか、

「ワタシ、美人だけど
こんなひょうきんな
一面もあるのよ」

的な傲慢ささえ感じ取ることができる。
(とくに右一番下の写真!)

生まれついて
顔のパーツが
極端な場所に配置されていたり
極端なメリハリがあったり

生まれついて
顔のベース自体が
歪んでいたり

そういう人たちこそが
ヘン顔の天才であって
妙な小細工なしでも
じゅうぶん私たちを
楽しませてくれるのだ。

布袋寅泰なんか、
無表情でも
すごい顔してるではないか。

反して、
シンメトリーなパーツバランス
を持つ美人とは
もっとも

ヘン顔の才能のない人たち

であって、
才能のない人の芸を
頼んでもいないのに
公共の場で見せつけられるのは、
私たちがやる草野球を
金取って
無理矢理見学させる
ようなもので、
受け手側からすれば

迷惑この上ない話

なんである。

あと、「ワクワク」という表現も
よく女性誌あたりで使われたりするが、
その

抽象的で根拠のない
ポジティブな感じ

も気にくわない。

そこまで嫌なら、
乗り場を変えたらいいじゃないか、
という批判もあるだろうが、
そうすれば
私の中では

私の負け!

になるのだ。

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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