最高のズリネタ

ある取材の席で
こんな話題が持ち上がった。

「ゴメスさんにとって、
最高のズリネタって
なんですか?」

私は躊躇なくこう答えた。

「自分がヤッたことがある
AV嬢が出演している
アダルトビデオ
……ですかね」

「ということは、ゴメスさん!
AV嬢とヤッたことがある
ってことなんですか!?」

と、やたら羨ましがられたが、
そこで私は、ふと
別のことを考えながら
少なからず、
落ち込んだ

「それって、
見方を変えると
想像力に欠けている
ってことだよな……」

つまり、

もし小説を書くなら
自叙伝一本のみしか
書けない程度の
想像力しか持ち合わせていない

という不安が
頭をよぎったのである。

そうなのだ。

私は、たとえ
辺見えみりが好きでも
辺見えみりの宣材写真で
オナニーができる
人間ではないのだ。

だが、

自分のハメ撮り映像よりも
自分が過去にヤツた女性が
他の男とからんでいるAVのほうが
妙に欲情する

ことを考えると、

ジェラシーがオナニーのスパイス

になっているわけで、

それはそれで、けっこう
高度でインテリジェンス溢るる
オナニーかもしれない……

と、また気を持ち直した
私であった。

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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