山田ゴメスの俺の恋を笑うな
はじめての冤罪(寸前)
早朝の草野球に向かう途中、
ラッシュアワーで
ぎゅうぎゅう詰めの電車に、
右手でつり革を持ちながら
乗っていた。
電車が目的の駅に到着したので
つり革から急いで手を離すと、
ちょうどその真下あたりで立っていた
身長155㎝くらいの
20代OL風の頭上を
ガツン!
というくらいの勢いで
肘打ちするかたちとなった。
慌てた私は、
「大丈夫ですか!?」
と、声をかけ、
つい反射的に、
その肘を当てた
彼女のつむじあたりを右手で
なでなで
してしまった。
すると、その彼女は
「キャア〜!」
という悲鳴を上げ、
私のほうを
ものすごい憎悪の目つきで
にらんできたので、
一心不乱に
何事か、と私たちのほうに
視線を向ける乗客を掻き分け、
電車から降り
改札までダッシュした。
痴漢冤罪
危機一髪!
都会の恐さを
再確認する
世知辛い一件であった……。
2014.06.11 |
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