女性なのに遺伝子検査で「前立腺がん高リスク」と診断!?
今春、明治安田生命保険が遺伝情報をサービスに活用する検討に入った。’03年にヒトゲノムの解読が完了。医療分野での進歩はもちろん、ビジネスとしても注目されている。遺伝情報は、将来的にも変わることのない“究極の個人情報”。それを知ることは果たして幸せなのか? 過渡期にある「遺伝子検査」の現状とは?
「検査結果を見たときは、もう笑うしかありませんでした」
そう語るのは木村景子さん(仮名・48歳)。若くして母を亡くし、父は胆のう炎と腎臓がんを患った。自身も子宮内膜症を抱え、健康のことが気になっていた折、自治体の助成が出るとのことで遺伝子検査キットを購入してみることにしたそう。
「何が驚いたって、結果に『前立腺がんのリスクが高い』ってあったんですよ。私、女なんですけどね。だから、検査結果は“その程度”なんだなって」
とはいえ、納得できる部分も。
「お酒に強いのは肝臓が強いからだと思っていましたけど、むしろ腎臓が強いんだということがわかったんです。実際、お酒を飲むとトイレが近くなるので、なるほどなと。肝臓は強くないらしいので、無理な飲み方は控えるようになりました。当たっている部分もあるし、両親が患った病気は気をつけようかなと」
おみくじはいい結果だけ信じるという木村さん。遺伝子検査も、彼女にとっては、占いのひとつなのかもしれない。
― [遺伝子検査]で“本当の自分”はわかるのか? ―
女性に診断された前立腺がんの高リスク
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