更新日:2016年10月01日 16:43
ライフ

ガンは不治の病ではない。10年生存率は6割超え、働き続けることは可能

ガン 無論、4割は命を落とすという事実を軽く見るべきではないが、働き盛りである40代がまず認識すべきは「ガンと診断されてからも働き続けることは可能」ということだろう。心臓発作や脳卒中によって体に障害が残るようなケースとは異なり、ガン自体は身体機能を制限しない。とりわけ、初期の段階で発見できれば、それまでと変わらずに働けることのほうが多いのだ。 「手術自体も、場合によっては有休で取れるくらいの入院期間で済むものもあります。会社員がガンになったら『休職して、完全に治してから戻ってくる』か『辞める』の二択しかなかった時代は過去のものになりました。つまるところ、現代の労働の大半は頭脳労働なので、脳機能に障害がなければ続けられるんですよ」と話すのは、数多くの企業で産業医を務める大室正志氏。  症状が進むと、さすがにフルタイムで勤務するのは厳しくなってくるが、それでも仕事を続ける人は珍しくないという。 「とある大手企業が、ステージ4の甲状腺ガンの患者さんを管理職にヘッドハントした例もあったほど。もちろん病気のことは納得した上で、ですよ」(大室氏)  ガン発見の精度が上がり、治療技術も進歩している今、昔ながらの常識に捉われたままでは見失うことも多い。まずは知識をしっかりと身に付け、ガンとの付き合い方を考えることが大切だと言えるだろう。
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アンケート「ガン患者75人に聞きました」
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