運転中のスマホで死亡事故を…1億2000万円の賠償金を背負うことになった男の人生
生まれ育った地元で、配送トラックのドライバーをしていた刈谷保さん(仮名・49歳)はそんな「借金一億円」を背負ってしまった人だ。
彼の人生は、3年前のある日急転した。
「まだ人通りのまばらな朝6時頃、いつもの配送ルートを運転していました。そのとき、ハマっていたスマホゲームのアプリをつい開いてしまったんです。それが間違いの始まりでした」
片手でスマホを操作しながら、交差点の信号が青になったところで右折。その瞬間、助手席側に「ゴツッ」と鈍い音が響いた。
「頭から血を流した男性が倒れていました。横断歩道内にまだ人がいたことに気づかずに走り始めてしまったんです。サイドミラーがその人の頭部に当たって……。一瞬で頭が真っ白になりました」
刈谷さんはすぐに警察と救急に連絡。病院にも付き添った。
「駆けつけた男性の奥さんにすぐに謝りましたが、向こうは一言も発しないまま、ただ前方を見つめて座るだけでしたね」
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