仕事

ダラダラと深夜作業する「クリエィティブ系・夜型人間」の生産性が著しく低い問題…3人のダメな一日を追跡

<独身男性編>

 渋谷のIT企業でWebメディア編集として働く32歳の伊藤典久さん(仮名)。紙の編集も行ってきたため、社内では重宝されており、広報誌の作成なども頼まれている。代々木上原で1K・10万円の部屋に一人暮らし。彼女は2年間いない。 10時…起床。前日夜は会食の後、2軒目ということで近くの神山町のワインバルで飲んでからタクシーで帰宅していた。起床後すぐにシャワーを浴びて、そのまま朝食を食べずに直接カフェで打ち合わせへ。ここで朝昼同時の食事を済ませる。前日に飲んでいる最中に来たメールはまだ返信していない。さらには同僚からのチャットもちらほらあるがスルー。 13時…出社。他の編集員たちは取材で出払っている。席についてまずはデスク上にある資料の整理。無機質で読む気の失せるプレスリリースはとりあえずデスクに放り込む。 14時30分…すでにカフェの打ち合わせで「仕事した感」があるため、とりあえずFacebookのフィードを見て他人のシェアでニュースチェック。やはり1分動画は見てしまう。動画は気づいたら時間が奪われるコンテンツの王様だ。 16時30分…原稿修正や使用画像チェックを行い休憩。酒はやめていないがカロリーは気にしている身のため、ライザップとコラボして発売された低糖質スイーツを買いにコンビニへ。コンビニのイートインスペースで今日20時から会食があることに気づき、メールの返信。 18時40分…頼まれていた社内報用のラフを切りはじめるが、最近のキュレーション問題について詳細に分析が加えられたブログが目に飛び込み、作業は進まず。 19時15分…会食のためそろそろ会社をでなければいけない時間に焦り、社内報はほぼ作成せず会社を出る。「終わった後やればいいや」の気持ちで楽観的に考えている。 20時10分…会食に少し遅れて到着。名刺交換から話は広がり談笑をはじめると、飲まないつもりだったがハイボールを注文し赤ら顔。別のメディアの編集者も「このあと仕事が残ってるので1杯だけ…」と言いながらジントニックを注文。 23時10分…会はお開きになり、ふと気付くと社内報どころか、明日の上司への企画書がまったく進んでいないことに気付く。それでも帰りの電車内ではスマホばかり見て無駄な時間を過ごす。スマートニュースでは今クール話題のドラマが最終回を終えたこともあり、単なるまとめ記事が量産されている。 24時…遅いペースで明日の企画書作成。調子に乗って飲んだアルコールのせいで眠気が襲ってくる。 25時30分…半分が終わったところで仮眠。 26時40分…ここで目が覚める。ペースが遅いことに気づき、スマホはオフにしてラストスパート。 28時00分…ようやく明日の準備が終了。シャワーを浴びて深い眠りにつき、また最初のサイクルへ…。  伊藤さんの場合、起床時間は問題ないが、夜の会食のせいで常に作業は後手後手。「夜に作業を挽回させよう」と思っているが、計画通りにいった試しはほぼなく、この生活を2年近く続けているという。たしかに彼は深夜4時まで仕事をしているが、その過程を見てみると、生産性の点では著しく低いことがわかるだろう。
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