更新日:2022年08月19日 10:03
仕事

ダラダラと深夜作業する「クリエィティブ系・夜型人間」の生産性が著しく低い問題…3人のダメな一日を追跡

<既婚子持ち男性編>

 最後はゲームアプリを開発する新宿の会社でディレクターを務める34歳の田邉昌樹さん(仮名)。学生時代から付き合っていた彼女と新卒2年目で結婚し、いまや3児の父親に。自然の中で子どもを育てたい、という方針から都心に住むことをやめ埼玉県の郊外に一軒家を購入。 6時…開発終盤に差し掛かり、連日の深夜残業で睡眠時間はわずか2時間。子どもたちは早くから登校・登園なので無理やり起こされる。そのため朝食中にはウトウト。 8時…出勤がてら子どもたちを学校へ送る。眠れなかった分は電車で補うと埼京線に座って乗車。だが、あまりの疲労から自制が効かず、新宿駅を過ぎ、終点の新木場駅まで寝坊。 10時00分…出社して早速開発MTG。昼まで長引き、諸々のメール返信ができず、せっかくの昼休みも潰す。 13時40分…近くのコンビニでパスタとおにぎり一つを購入。とりあえず腹にたまればと、炭水化物をチョイス。オフィスのラウンジに置いてあるテレビからちょうどライザップのCMが流れる。 15時…再びMTG。終わった後は部下とコミュニケーションを取りつつ開発チェック、資料作成などに追われあっという間に17時に。 17時…ここで会議がバッティングしていることに気づく。優先度から、部下とのMTGを定時後にあと回し。毎日ひんしゅくを買っているような気がする。最近リスケをお願いすることが多いな…。 21時00分…ある程度すすんだ今日の作業。夕飯は近くにあるなか卯の和風牛丼で済ませる。 23時40分…明日の予定を整理したら終電で帰宅。すでに嫁と子どもは寝ている。家に帰ってくるとほっとするものだが、会社から急遽開発修正対応の連絡が…。遅くまで残るエンジニアたちとSlackでやり取りをして、布団に入れるのは深夜3時すぎ。今日も3時間も寝られない。  子どものせいで夜型のはずが朝方生活を強いられる田邉さん。連日連夜のハードスケジュールから、すでに体力の衰えを感じているようで、家に帰れば作業は全くできず、電池オフ状態になってしまうとのこと。  このように、人々が寝静まった夜は時間がゆっくりと感じてしまうため、作業にもモロに影響してしまう。昼の1時と3時では時間の経過を感じやすいというが、深夜1時と深夜3時では違いをあまり感じられないらしい。最近では「仕事の効率化」「生産性向上」に関するさまざまな本が出ているが、こうしたクリエィティブ夜型人間にとっては耳の痛いテーマかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!編集部>
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