田舎娘に説教を垂れる「東京から左遷されてきた男」。毎日くるメールの内容がイタすぎる…
「新潟のやつらは本質が見えていないやつばかり、東京で暮らしてきた俺には物足りない」から始まり、「お前も教養がなさ過ぎる、俺を失望させないでくれ」となり、自分の政治信条をえんえんと押し付けたあと「俺が言うことは覚えておけ、いつか必ず役に立つ」と豪語。腹いてぇ……。
相当、左遷されたことをコンプレックスに思っているのか、若い女の子を捕まえて持論を垂れて発散するというやり方です。わざわざ政治に興味のない子にターゲットを定めてやるんだから、スーパーチキンの甘ったれのクズってところでしょう。
しかし、Oちゃんも最初は「私がバカだからよくないんだ」と間に受けていたそう。でも、メールのたびに「じゃあ問題。この政治家に対してお前の意見を述べよ」とめんどくさいクイズ出されるし、なんて答えても「もっと頭がいいと思っていたのにがっかりだよ」「都会のキャバ嬢ならもっとちゃんと返してくるぞ」(なんだそりゃ)と非難。お前の思い通りの答え以外、なにを答えたってそう言うんだろうが!って感じですが、SはそのうちOちゃんの過去や家族まで否定してくるまでに。さすがのOちゃんもドン引きです。
しかしそれに気がつかないSのメルマガは続く。「日刊・俺」状態で、その日仕事で誰それを論破したとか、いかに俺が活躍したかとか、急に「都会で遊んできた俺のスキルを垣間見せようか」と「俺流・女との遊び方」を書いたものになったり、自伝めいたエッセイを送ってきたり……。既読スルーしても送り続けてきたそうで。滑稽なものです。
しかし、ここまで「東京出身で仕事もできてモテる俺すごい」アピールするくせに、一度も学歴を自慢してきたことがないことに気がついたOちゃん。東大出身の男性と知り合った話をでっち上げて、「今はその人に惹かれている」というメールを試しに送ったら、Oちゃんを口汚く罵る長文が送りつけられ、それ以降メールが来なくなったそうで。
それにしても、若い女を自分より下の存在だと認定してエラそうに説教を垂れるのって、その女の子が成長してから「あの男は滑稽だ」と気づき、結局は陰でバカにされる……という事態を想定できてないんですよね。
今なお、「日刊・俺」のスクショは鉄板の面白ネタとして、Oちゃんの行く先々で晒され続けているわけです……南無~。
【犬山紙子】
エッセイスト。単行本デビュー作『負け美女』(マガジンハウス)で注目を浴びる。著書に『高学歴男はなぜモテないのか』(扶桑社新書)ほか。TVでは『スッキリ!!』ほかでコメンテーターとして活躍中
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