雑学

「女を抱いた後の飯は美味い」態度の悪い風俗嬢に勧められた絶品ナポリタン――爪切男のタクシー×ハンター【第二十話】

終電がとうにない深夜の街で、サラリーマン・爪切男は日々タクシーをハントしていた。渋谷から自宅までの乗車時間はおよそ30分――さまざまなタクシー運転手との出会いと別れを繰り返し、密室での刹那のやりとりから学んだことを綴っていきます。

「女を抱いた後の飯は美味い」態度の悪い風俗嬢に勧められた絶品ナポリタン――爪切男のタクシー×ハンター【第二十話】「ダメだった時の自分を忘れない男は必ず良い男になる」

シーチキン以外の「食」というものに何のこだわりもない生き方をしてきた。昨今の、男や女の一人飯を描いた漫画やドラマの流行にもピンとくるものがない。飯は基本的に一人で食べるものだと思っているし、温かいミートボールよりも冷えたミートボールの方が美味しい。人の心もミートボールも温めてばかりじゃ趣がない。

「食」に対するこだわりのなさは、外食に関しても同様である。飲食店にて、自分が注文したのと違う料理が運ばれて来たことに激怒している人をたまに見かけるが、あそこまで怒る気持ちが全く理解できない。注文した料理が必ず運ばれて来るような平和な世界に私達は生きていないはずだ。ちょっとばかりのお金を払ったぐらいで、見ず知らずの私の為に美味しい料理を作ってくれること自体が奇跡なのだ。SMプレイに近いものがある。些細な注文ミスぐらいは許せるおおらかな気持ちで生きていこう。

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文/爪 切男 ’79年生まれ。会社員。ブログ「小野真弓と今年中にラウンドワンに行きたい」が人気。犬が好き。 https://twitter.com/tsumekiriman

イラスト/ポテチ光秀 ’85年生まれ。漫画家。「オモコロ」で「有刺鉄線ミカワ」など連載中。鳥が好き。 https://twitter.com/pote_mitsu

死にたい夜にかぎって

もの悲しくもユーモア溢れる文体で実体験を綴る“野良の偉才”、己の辱を晒してついにデビュー!

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