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都心に続々出店する“アンテナショップ居酒屋”。魅力は食材だけではなかった

アンテナショップ居酒屋は客層が違っていた

 ちなみに運営会社であるワールド・ワンの社長・河野氏は元プロレスラーだそうで、プロレスの地方巡業で、全国各地の“捨てられてしまう勿体ない食材”と困っている生産者たちに触れ、これを何とかしたいとこの会社を起業したという。

かつおの藁焼きたたき 並(1~2人前) (1130円)

 また、「土佐清水ワールド」「北海道八雲町」の店内には町を紹介するポスターをはじめ、名産品を販売するコーナーもあった。  客層は大学生のような若者もいないこともあり、そこまで騒がしさはない。かといってグルメなOLばかりが集まる静かな店でもない。  スタッフの話によると、グルメで情報感度の高いサラリーマンが集まるため、「とにかく酔えればいい」と考える人が多い“おじさん居酒屋”のような雰囲気とは異なり、料理を楽しみに来る40代男性が多いという。  そこまでかしこまっていない場所でのグルメなクライアントとの接待にはぴったりだろう。  最近ではこうした業態の居酒屋がきっかけとなって、現地に興味を持ち、観光に繋がるケースも出てきているそうだが、日本には地域ごとに実に様々な食材や郷土料理が存在しており、埋もれているローカルフードはまだまだ多いはず。こうしたお店は今後さらに増えてくるかもしれない。 <取材・文/伊藤綾>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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