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「ダイエットの常識を疑え」 糖質制限の達人・金森重樹が高脂質食を薦める本当の理由

人は炭水化物ゼロでも生きていける

 しかし「PFC=2:2:6」は、前回で取り上げた「ヘルシンキビジネスマン研究」やアメリカの「低脂質食介入」のように、調査によって明らかにされた栄養配分ではなく、科学的な根拠は一切ありません。アメリカでは既に三大栄養比率という概念は廃止されています。  その正体は、 「1970年代の日本には生活習慣病が少なかった。だから日本食は素晴らしいね」  という、政治的意見を当時の平均的な日本食からエネルギー比率に直しただけのものです。  独立行政法人・農畜産業振興機構では日本型食生活を推奨する一方で、次のように記しています。 「米の消費が減少する一方で、畜産物、油脂類の消費が増加するなどの食生活の変化は、国内で自給できる農産物の消費割合の減少と国土条件の制約から国内生産では十分にまかなうことのできない飼料穀物や輸入油糧種子の輸入の増加につながり、長期的な食料自給率の低下の大きな要因となっています。」 <農畜産業振興機構サイト 砂糖類情報「食生活指針について」(2000年5月)より>  つまり、「国民が米を食べなくなったら、家畜肥育のための膨大な穀物を海外からの輸入に頼る必要がある。よって、国内でまかなえる炭水化物を主食として食べなさい」という政治的意見です。  PFCバランスの破綻については、ケニア南部のマサイ族や、氷雪地帯に住むイヌイットの食生活を見れば明らかです。彼らは現代の栄養学では説明できない極端に肉食のみに偏った食生活にもかかわらず、強靭で健康な肉体を維持しています。  さきほども触れましたが、ヒトは肝臓の働きによって糖新生を1日に最大150g作り出すので、適切なタンパク質と脂肪が摂取されれば、たとえ炭水化物の必要摂取量はゼロでも健康に生きていけるのです。

90キロから60キロと、約30キロもの減量に成功した金森氏。


牛脂で悪玉コレステロールが減った!

「牛脂を大量に食べたら中性脂肪値が上がる」「牛脂で悪玉コレステロールが増える」  という声も多く寄せられました。しかし先日、モニターさんがこんなツイートをしていました。

血液検査の結果を公表するモニターのラクさん。

 いかがでしょう? これを見ると「悪玉コレステロール」と言われるLDLが見事に減っていますね。中性脂肪値も正常です。つまり、高脂質食と中性脂肪値は因果関係がないことがわかります。  少し話は専門的になりますが、中性脂肪は「カイロミクロン」やLDLの前身ともいえる「VLDL」というリポタンパク質によって、体内の組織に運ばれていきます。カイロミクロンもVLDLも、いわば中性脂肪を運ぶ「船」のような役割を果たしています。  牛脂を大量に摂取して、カイロミクロンが中性脂肪を運べば、VLDLの出番は少なくなり、結果的にLDL値は下がるのです。また中性脂肪値についても、糖質が過剰摂取されて、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられずに余ってしまったものが中性脂肪として血中を流れるので、中性脂肪と脂質を摂ることは、本来無関係なのです。
モニター2

高脂質ダイエットの結果、検査した数値が改善された事例は他にも。やはり、常識は疑うべきなのだ

 この結果を見て、これまでの「常識」を唱えていた人は、どう言うでしょうか。  僕は、お医者さんの言うことや、栄養学の常識は鵜呑みにしません。すでにお分りのように、これらは政治的意見の混じるPFCバランスや低脂肪食品を企画する食料会社、コレステロールを下げる薬に関する製薬会社のロビー活動に影響されるからです。ダイエットの常識は9割が嘘。これくらいの気持ちで情報収集しないと、いつまで経っても痩せることはできなし、健康にもなれません。  これについては、引き続きツイッターでも発信していくのでお時間がある方は、ぜひ見てもらえたらと思っています。 ●著者プロフィール 70年生まれ。東大法学部卒業後、フリーター時代に1億円超の借金をつくる。不動産会社に就職後、29歳で行政書士として脱サラ。現在は不動産、建築、医療法人など年商100億円の企業グループオーナー、ビジネスプロデューサー。ツイッターは@ShigekiKanamori 取材・文/アケミン 構成/浜田盛太郎
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