ニュース

「菅総理はトップの器じゃない」パンケーキにダマされた<後編>

何をしても勝てるという自信の先に

――そもそも小選挙区の導入の目的は政権交代をし易くし、政権運営に緊張感を持たせることが目的でした。 内山:東日本大震災以前は汚職事件などもありましたが、民主党政権との交代があって、まだ健全な状態だったのではないかと思います。  当時は、自民党の中で右派と左派がいて、どちらかに大きく揺れた時は党内で揺り戻しがあった。また、民主党時代の政権は批判されていますが、政権運営に慣れていなかっただけで、大筋で間違ったことをしていたとは思えません。  ところが、2012年に安倍政権が始まってから、おそらく党の上層部は「何をやっても勝てる」という感触を得たのではないかと思っています。それでいわゆる「やりたい放題」が始まったのではないかと。その一環として森友問題がありましたが、公文書の改ざんは、本来は国家として絶対あってはならないことです。 ――強い野党がいないことが原因なのでしょうか。 内山:確かにそうかもしれません。ただ、今のマスコミの論調の大半のように「立憲民主党がダメだ」と言い続けることもいいと思いません。そうなると思考停止で「じゃあ無難に自民党に入れようかな」となる気もするんですね。 それよりは「とにかく自分の目で政策を確かめて選挙に行こう」と言い続けることが大事なのではと思っています。

とにかく選挙に行って欲しい

――「(自民党は)それでも選挙に勝てるから変わらない」というコメントもありました。
パンケーキを毒見する

自民党の石破茂氏も登場し、菅総理について語っている©2021『パンケーキを毒見する』製作委員会

内山:今の日本は残念ながら若い世代の投票率が低い。そして、その少ない若い世代は自民党を支持していますが、その理由を映画で探っています。  とにかく、この映画を若い人たちに見て欲しいし、それが選挙に行くことに繋がって欲しいと思っています。  有権者数の半分ぐらいの人たちしか投票に行かず、そしてその人たちの過半数の票が得られれば政権を取れるという構図が出来上がっています。今の政権は全体の4分の1、たった3割弱の支持だけで「民意を得た」と誇っていますが、とんだ勘違いです。それについては、石破さんも「誇れる数字ではない」と語っていました。
次のページ
パンケーキに騙された
1
2
3
4
おすすめ記事